“仕掛け的なドル買い”が台頭してもおかしくない局面…!?

著者:武市佳史
投稿:2017/08/15 10:35

◆“円売り戻し”&“ドル買い戻し” - ドル円反発

※ご注意:予想期間は8月16日と表示されていますが、本日(8月15日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。


週明けとなった昨日は、囃されてきた“北朝鮮情勢(リスク回避)”がようやく落ち着き、幅広い通貨に対して“円売り戻し”が進行しました。
また「米景気が予想通りならば、年内利上げを支持」というダドリーNY連銀総裁発言で“米金利先高観”も再燃しており、“ドル買い戻し”も目立ちました。
109円後半へと反発したドル円は、本日に入って110円台を回復してきています。

◆米小売売上高を控え、“楽観は禁物”も…!?

本日は5・10日に当たりますので、東京タイムに入ってからの上昇は“国内勢のドル買いニーズ”と見るのが自然です。
ただ積み上がっていた“109.90-110.00円の分厚いドル売りオーダー”を突破したのは、事実です。

また日本が“終戦記念日”であるように、本日は北朝鮮も“祖国解放記念日”に当たります。
「グアムに向けたミサイル発射」への思惑が頭をもたげやすいと考えられますが、過去にミサイルが発射されたのは“午前中”に集中しています。
ここを“何事もなく”通過すると、“仕掛け的なドル買い(円売り)”が台頭してもおかしくありません。

NYタイムには米小売売上高が予定されていますので、“楽観は禁物”といえるかもしれません。
しかし“もう一段のドル買い戻し(円売り戻し)”は、“十分期待できる局面”と考えたいところです。

◆ドル円 抵抗・支持ライン

上値5:110.455(7/26~8/11の50%戻し)
上値4:110.353(8/9高値)
上値3:110.178(8/10高値、8/4~8/11の61.8%戻し、ピボット2ndレジスタンス)
上値2:110.000(大台、7/26~8/11の38.2%戻し、ピボット1stレジスタンス)
上値1:109.888(日足・一目均衡表転換線)
前営業日終値:109.657
下値1:109.427(8/14高値後の押し目、8/11~8/14の38.2%押し水準)
下値2:109.262(8/11~8/14の50%押し、ピボット1stサポート)
下値3:109.137(8/11~8/14の61.8%押し、8/14安値)
下値4:109.000(大台、8/11~8/14の76.4%押し)
下値5:108.920(8/11安値後の押し目)

※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔マーケット・チェック15分Webセミナー〕にて公開。

10:47 ドル円 抵抗・支持ライン追加
武市佳史
株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト
配信元: 達人の予想