“高値を追う”は禁物、“押し目買い”に徹したい…!?

著者:武市佳史
投稿:2017/06/29 11:07

◆利益確定売りに押される場面見られるも、すかさず買い拾われる

※ご注意:予想期間は6月30日と表示されていますが、本日(6月29日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。


ユーロ主導で大きく揺れ動いたものの、昨日も堅調推移は変わりませんでした。
利益確定売りに押されて112円を割る場面も見せていますが、すかさず買い拾われる状況は続いています。

◆金融政策の正常化争いは“日本(円)を押し下げる”…?

“金融政策の正常化”争いが激化する中、ハト派寄りだった欧州が“タカ派へ傾斜”つつあるように見えます。
そうなると最後方を進む日本(円)には必然的に売り圧力がかかりやすく、クロス円全体を押し上げている感があります。
テクニカル的に“買われ過ぎ”を示しつつあるものの、手がつけられなくなりつつあるユーロ円・ポンド円等が上値を拡大し続ける限り、ドル円の下値も限定される可能性が高まっています。

◆ただし“ドル自体にそれほど上昇圧力がかかっていない”ことには注意が必要…!?

ただし気をつけておきたいのは、引き続き“にわか上値期待の台頭”と、そして“ドル自体にはそれほど上昇圧力がかかっていない”という事実です。
“27日高値(112.463円)”を上回ると“長大陰線の上限(5/17高値:113.112円)”辺りまでの期待は膨らみますが、“一気の上値試し”となると“一気に萎む”リスクが増します。

“不意のポジション調整”には注意しながらも、“堅調推移(上値追い)は続く” と考えたいところです。
ただし“高値を追う”のではなく、“押し目買い”に徹したいところです。

◆ドル円 抵抗・支持ライン

上値5:113.112(5/17高値、5/11~6/14の76.4%戻し、、ピボットハイブレイクアウト)
上値4:113.000(大台)
上値3:112.765(ピボット2ndレジスタンス)
上値2:112.538(ピボット1stレジスタンス)
上値1:112.463(6/27-28高値)
前営業日終値:112.312
下値1:112.000(大台、6/28安値後の61.8%押し、ピボット1stサポート)
下値2:111.829(6/28安値、日足・一目均衡表先行スパン上限、100日移動平均線)
下値3:111.706(6/22~6/27の50%押し)
下値4:111.622(日足・一目均衡表転換線、20週移動平均線、週足・一目均衡表転換線、ピボット2ndサポート)
下値5:111.465(6/27安値、6/22~6/27の61.8%押し、日足・一目均衡表先行スパン下限)

※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔マーケット・チェック15分Webセミナー〕にて公開。

11:35 ドル円 抵抗・支持ライン追加
武市佳史
株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト
配信元: 達人の予想