【6月29日予想】ECBによる金融緩和縮小観測で円安進行のなか、外需株が買い?出遅れ感のある電気機器株に注目。= フェアトレード 西村剛

著者:西村剛
投稿:2017/06/28 18:57

為替の円安進行が追い風に

6月28日の日経平均の動き:

28日の日経平均は4日ぶりに反落、前日比94円68銭安となった。
米長期金利の上昇で銀行株などに買いが入った反面、27日年初来高値を付けた任天堂やキヤノン、東京エレクトロンなど値がさ株の売りが先行。
米国のハイテク株安を受けて電気機器や精密機器などIT関連株も下落した。


6月28日15時時点の為替相場:

円相場は、28日15時48分時点では1ドル=112円32~33銭と、前日17時時点に比べ69銭の円安・ドル高水準で推移。
欧州中央銀行(ECB)が市場の想定より早く金融緩和縮小を行うとの観測から円安・ユーロ高の進行で対ドルでも円売りが進んだ。
前日比で円安に向かっているため日本株が上昇しやすい地合だと言えることから、6月29日の日本株は【大幅高になる】と予測する。


6月29日の相場の見通し:

為替が円安方向に進んでいる今、円安の進行を受けて外需株を中心に上昇すると期待できる。
日本市場全般で堅調な推移となる可能性があり、このような状況では以下に挙げるような、過去の統計上、円安時に株価上昇しやすかった銘柄に注目したい。

<円安メリット業種>
※2013~2015年の円安進行時において特に上昇傾向が強かった業種

1.精密機器(前週比+1.45%)
2.輸送用機器(同+1.18%)
3.化学(同+0.93%)
4.電気機器(同+0.07%)

これらのうち電気機器は、前週との比較で上昇率が緩やかであり出遅れ感があることから、これから人気化する可能性があると考えられる。
西村剛
フェアトレード株式会社 代表取締役
配信元: 達人の予想