[4月28日版]いま注目の3銘柄= フェアトレード 西村剛

著者:西村剛
投稿:2017/04/28 00:17

いま注目の3銘柄をピックアップ:

① ㈱三井住友フィナンシャルグループ(8316)
平成29年3月期通期計画に対する進捗率は5年平均の83.1%をやや上回る84.7%に到達、直近3カ月の実績である10-12月期(3Q)の経常利益も前年同期比+11.4%に伸びている。
24日の欧米株市場では仏大統領第1回投票の結果を受け長期債利回りが上昇、これが刺激材料となってシティグループやゴールドマン・サックス、JPモルガンなど金融株が3%近く上昇し、東京市場にもこの流れが波及した。
直近の値動きは3700円台まで下落した後は堅調な推移が続いており、株価が25日移動平均を上抜けしたことからさらなる値上がりが期待できるだろう。
また25日終値時点でPER8.01倍、PBR0.61倍と依然割安水準にあり配当利回りも3.66%と日本株平均と比べて高いことから、引き続き買い支えが入りやすくなっていると思われる。

② 小野薬品工業㈱(4528)
平成29年3月期第3四半期の業績は売上収益+68.0%と増収、税引前利益は+123.8%と増益に着地。
併せて、通期の同利益を従来予想の560億円から705億円(前期は332億円)に25.9%上方修正、増益率が+68.3%から2.1倍に拡大し、12期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなっている。
直近の値動きは2500円を切る水準での推移が続いておりRSIが30付近で「売られ過ぎ」水準を示していることから、買いが入りやすくなっていると思われる。

③ 日本電信電話㈱(9432)
平成29年3月期第3四半期の業績は、営業収益△1.6%と減収ながら税引前四半期純利益は+16.6%と増益に着地。
併せて、通期計画に対する進捗率は5年平均の82.5%を上回る90.8%に達している。
SMBC日興証券が25日、通信セクターに関するリポートを発表しており、これによると通信セクターは28年後半から通信収入の伸びが鈍化しているが、増益傾向は継続すると指摘。
株主還元について日本電信電話は28年12月13日から行っていた自社株買いを上限の1500億円まで買い付け、6月末までの期間を残して4月12日に終了。
前倒しで終了したのは株式上場30周年記念も含めて5月から新たな自社株買いを行うためと推測されており、配当増額も期待されるという。
直近の値動きは25日以降連日の下落が続いており、乖離率が大幅にマイナスとなっていることから、自律反発が期待できるだろう。
また26日終値時点でPER12.56倍と割安感があり、配当利回りが2.55%と日本株平均と比べて高いことからも、買い支えが入りやすくなっていると思われる。

上記3銘柄の、短期的な値上がりに期待。
西村剛
フェアトレード株式会社 代表取締役
配信元: 達人の予想