【4月21日予想】今日は電気・ガス業が狙い目?日経平均は4日ぶり反落、欧州政局の不透明感などから様子見ムード。= フェアトレード 田村祐一

著者:田村祐一
投稿:2017/04/20 22:30

様子見ムード継続

*前日の値動き*
4月20日の日経平均は前日比1円71銭安となり、1日を終えました。
午前は最新の世論調査の結果を受けフランス大統領選への懸念が後退したことや、財務省が朝方発表した3月の貿易統計速報が5年ぶりの高水準で自動車など輸出関連業が買われました。
一方で午後、海外M&Aの失敗で巨額減損処理と報じられた日本郵政が売られたことが重荷となり、19日の米ダウが100ドル以上下落するなど米景気の先行き不透明感もあって、4日ぶりの反落で引けました。

*為替相場の動き

一方、20日大引け後の為替は15時34分時点では1ドル=108円83~84銭と、前日17時時点に比べ2銭の円安・ドル高水準で推移しています。
米長期金利の低下一服で日米金利差縮小がいったん止まるとの見方から円売り・ドル買いが出ましたが、23日のフランス大統領選を控えて積極的な取引は控えられており、108円台で膠着しています。
この流れが続けば、21日以降の日本株はどっちつかずの値動きとなる可能性があるでしょう。


*為替を受けての相場の展望

為替の動向がはっきりしない今、影響を受け易い銘柄への投資はリスクが高いと考えられるでしょう。
そう考えると、相対的に内需株の注目が高まってくる可能性が期待できるでしょう。

【為替感応度の低い業種】
○銀行(前週比+2.05%)
○保険(同-0.18%)
○電気(同-1.19%)
○ガス(同-1.19%)


※上記は、2003~2005年の円高進行時や、2013~2015年の円安進行時に、
 あまり値動きが左右されなかった業種です。

上記が、為替によって株価が影響を受けづらかった業種の一例です。
中でも、電気・ガス業はここ1週間で下落していますので、
これから人気化する兆しがあっても、おかしくないと考えます。


*結論*
これらの内容を踏まえ、4月21日のスタンスは【同水準となる】と予測します。
中でも、直近下落している電気・ガス業は統計的に見ても為替の影響を受けづらかったことが分かっています。
ぜひ、注目してみてください。
田村祐一
フェアトレード(株)所属
配信元: 達人の予想