FOMCメンバー発言には食傷気味・・・・・

著者:柳澤浩
投稿:2017/03/29 16:37

揉み合い継続もやや上値重いか?・・・・・

昨日の海外市場では、欧州時間の午後からNY時間の朝方に掛けて、米国債利回りがじりじりと低下。これを受けて、110円台後半まで値を戻していたドル円も再び売りに押され、110.18円まで安値を更新する動きとなりました。

しかし、米・3月消費者信頼感指数が2000年12月以来の非常に強い数字となり、米国株と米国債利回りが急上昇。この為、ドル円も急反発に転じました。更に、フィッシャー・FRB副議長が「今年あと2回の利上げ適切」と述べ、ドル円は111円台を回復してNY時間を終えました。

本日の東京時間には、日経平均株価は揉み合いに終始し、ドル円も111円台前半で狭いレンジ取引となっています。期末に絡んだ実需の売り買いもそれなりに入る為、なかなか方向感が出て来ないとの声も聞かれています。

今夜の海外時間にも、複数のFOMCメンバーの講演が続きますが、この処、どの方も変わり映えのしない発言を繰り返している為、市場は食傷気味となっています。この為、余り材料視されず、ドル円は揉み合い継続と思われます。

一方、英国のEU離脱通告により、ポンドが一段安となれば、ややリスク回避的な円買いは見られるかもしれず、これがドル円の上値を抑える事になるかもしれません。
柳澤浩
(株)FXプライム byGMOチーフアナリスト
配信元: 達人の予想