午後:債券サマリー 先物は小反落、年度末接近で動き鈍い

配信元:みんかぶ
著者:MINKABU PRESS
投稿:2017/03/28 15:58
 28日の債券市場で、先物中心限月6月限は小反落。年度末接近という季節的要因から投資家の動きは鈍く、相場は方向感に欠ける展開だった。

 債券先物は午前に、一時150円38銭まで下落。ドル安・円高の進行が一服し、日経平均株価が上昇したことが安全資産とされる債券の重荷となった。ただ、27日の米長期債相場が続伸するなど、トランプ米政権の政策運営を巡る不透明感がくすぶり続けていることから下値を売り込む動きは限定的。この日に実施された流動性供給入札の応札倍率は2.97倍となったが、市場では無難な結果と受け止められ相場への影響は特にみられなかった。

 この日の先物6月限は150円43銭で始まり、高値は150円46銭、安値は150円38銭、終値は前日比2銭安の150円45銭。出来高は1兆3923億円となった。

 現物債の利回りは、10年債が前日比0.005%上昇の0.060%、20年債が同0.010%低下の0.625%、30年債が同0.015%低下の0.820%だった。


出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)
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