ヘルスケア法案採決断念で、米政策進展に不安残す。

著者:遠藤寿保
投稿:2017/03/27 10:04

マーケットコンディション

先週末のドル円は、110.91円で始まると、東京時間は3月末決算の仲値買いで111.44円まで上昇。その後も、米国のヘルスケア法案可決期待から、111円台前半での小動きとなった。ロンドン時間、ドル円は111.47円まで上昇するが、上値は重く111円近辺まで押し戻された。NY時間、米下院共和党は支持が集められず、ヘルスケア法案の採決を断念。これを受けドル円は110.62円まで下落。その後は、税制改革など景気刺激策に政策の軸足が移るとの見方が浮上し111円台回復となり、111.23円でクローズをむかえた。

ヘルスケア法案採決断念で、米政策進展に不安残す。

トランプ政権が、ヘルスケア法案採決を断念したことで、トランプ政権に対する過度の期待が修正されていく可能性がでてきた。今朝方ドル円は、110.30円台と安値を更新。日足・週足レベルで、下落パターンとなっている。下落傾向中は、なにかにつけて不安要因に敏感となるため、オーバーシュートの下落には注意が必要。

☆戦略

◎中立

注)本日の予想は3月27日10:05に寄稿したものです。売買戦略は、あくまで参考であり、取引の推奨や利益を保証するものではありません。また、上記レートは弊社外貨exの提示したレートを参考にしたもので、実際の取引可能なレートと異なる場合があります。
遠藤寿保
YJFX! FXエバンジェリスト
配信元: 達人の予想