キッカケになりやすい…!?

著者:武市佳史
投稿:2017/03/23 10:50

◆勢い鈍化も、下値追いは継続…

※ご注意:予想期間は3月24日と表示されていますが、本日(3月23日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。


止まらない、止まらない…。

勢いこそ鈍ったものの、昨日も下値追いは続きました。
“週足・一目均衡表先行スパン上限(111.314円)”をあっさり割り込むと、2.37%台に低下した米10年債利回りにつれて110.70円水準へと切り下げました。
2.40%台に戻すにつれてその後はドルにも買い戻し圧力がかかりましたが、小幅ながらもNYダウが続落するなど、上値の重さは目立っています。

◆リスク回避に傾斜しやすいのは事実も、反発のキッカケにもなりやすい…!?

本日は「森友問題を巡る証人喚問」「オバマケア・代替法案の採決」が予定されており、いずれも不透明感を漂わせています。
リスク回避に傾斜しやすく、上値の重さも否めないところがあります。
ただどちらも“結果が伴う”ものであるだけに、仮に「不調⇒急落でも“材料出尽くし”」、そうでなければ「急反発のキッカケ」となってもおかしくありません。
そして内容次第になることからら“決め打ち”はできませんが、テクニカル的に“オーバーシュート気味”であるのも事実です。

バイアスが下方向に向かっている状況であり、「買い拾いは慎重に」ということになりますが…、
また見方を外し続けている状況ですので、「様子見は継続」とせざるを得ないところもありますが…、
「流れが変わるキッカケになる可能性有」と見たいところです。

◆ドル円 抵抗・支持ライン

上値5:112.279(ピボット2ndレジスタンス)
上値4:112.038(3/21~3/22の61.8%戻し、大台)
上値3:111.792(3/22高値、3/21~3/22の50%戻し、ピボット1stレジスタンス)
上値2:111.538(3/21~3/22の38.2%戻し)
上値1:111.351(週足・一目均衡表先行スパン上限)
前営業日終値:111.128
下値1:111.000(大台)
下値2:110.729(3/22安値)
下値3:110.641(ピボット1stサポート)
下値4:110.254(16/11/22安値)
下値5:110.082(200週移動平均線、ピボット2ndサポート)

※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔マーケット・チェック15分Webセミナー〕にて公開。

11:04 ドル円 抵抗・支持ライン追加
武市佳史
株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト
配信元: 達人の予想