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今週の見通し:年4回の利上げは早計も中期は押し目を拾う展開

■テクニカル面では?

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■先週末に発表された米雇用統計は、非農業部門雇用者数の増加が確認され、ADP雇用統計と併せてみても、今週14・15日に開催されるFOMCで追加利上げがほぼ確定的となったことは言うまでもない状況です。


■しかし、雇用統計発表後のドル円は、長期金利が低下したことを受けて、115円の大台を割り込み114.75円で終了しました。

失業率や非農業部門雇用者数においては、非常に強気の数字であるものの、やはり賃金の伸びがあまりありませんでした・・・。
(季節的にも労働参加率が上昇しているので、雇用者数が改善しても不思議ではないとみています)


■年3回の利上げ路線という中でスタートした2017年という視点で見ているだけに、年4回の利上げ予想が出来るような結果がなければ、ドルにとって押し上げる材料にはならない可能性もあります。

やはりFRBとしても目標としている2.2%を安定的に上抜ければ、物価面でも正当な利上げが主張できると見ていますが、現状では年4回の見通しは早計かもしれません。


■さて、今週のFOMCでのポイントは「ドットチャート」「イエレン議長の強気発言」この辺りに照準を絞りたいです。
仮に、想定の範囲内であれば、ドル円にとってはポジション調整になる可能性もありそうです。


■そして、上記以外に「原油価格の動向」と「ユーロドル」に注目しています。

原油価格は昨年11月に強調減産合意が行われ、50ドル台で推移していたものの、それ以上の価格上昇がなく、むしろ50ドル台で足踏み状態になっていました。テクニカル的にも、持ち合いレンジを下抜けたことで、売り圧力が強くなり、あっさりと48ドル台に突入しました。在庫増加もマイナス要因に働き、チャート的にも中長期的な重要抵抗ラインである200日移動平均線も引値ベースで割り込む格好となり、今週の動き次第では株式市場にも影響が出るのではないかと見ています。


■次に、ユーロドルです。

オランダの選挙があり不安定要素があるものの、チャート的には、1.07ドル目前まで急上昇しています。ECBでの利上げ開始時期を検討する報道やIMFによるギリシャ支援とやや売られすぎ感があったユーロドルにも兆しが見え始めています。
チャート的にも日足上で逆三尊のボトム形成が出始めているので、心理的にも1.07ドルを超えれば、一旦底値形成といった動きも見え始めるのではないかとみています。


■最後にドル円のテクニカルです。

週足、日足の平均足改良版は共に陽線転換になりました。
日足では、「トンカチ」に近い上髭長い陰線となり、今年1月19日の高値(115.62円)を先週末、上抜けることが出来ず反落しましたが、目先は、売り局面も想定しつつ、中期は押し目を探る展開になっています。

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平野朋之 (ひらのともゆき)

株式会社トレードタイム代表取締役