米祝日、関心は欧州動向に=外為どっとコム総研 神田卓也

著者:神田卓也
投稿:2017/02/20 09:45

米祝日、関心は欧州動向に

17日のドル/円は、米債利回りが低下する中で終日軟調に推移。欧州タイムに113円台を割り込むと、NYタイムには112.60円台まで下値を切り下げる場面もあった。この日は、ユーロやポンドが全面的に下落しており、脱ユーロを掲げる「国民戦線」のルペン氏がフランス大統領選で存在感を増した事がリスク回避の円買いを誘った可能性もある。もっとも、米国株は主要指数が揃って終値での史上最高値を更新するなど、市場心理が悪化した様子は見られない。週末を控えた持ち高解消的な円買いが主導した可能性が高そうだ。

そうした中、本日のドル/円が112円台前半に下落するリスクは小さいと見るが、本日は米国祝日につき株式・債券市場が休場となる事から欧州動向に関心が集まりやすい。仏株や仏国債の動きには念のため注意が必要だろう。
神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役調査部長
配信元: 達人の予想