重要な売買ポイント(日経平均は陰線は下方転換)と今夜の米雇用統計は? トレードタイム

著者:平野朋之
投稿:2017/02/03 16:53

■テクニカル面でも重要なポイントは幾つもあります

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■昨日のロンドンタイムで、113円を割り込み、NYタイムでは先週火曜日の安値(112.08レベル)を割り込みました。

上値が重くなっている中で、トランプ大統領の不透明感での売りとの材料が多いですが、現状では長期金利の動向で売り買いが交錯しています。

■TVニュースの多くは、「トランプ大統領への批判的な内容」を伝えるものが増えていますが、米国民の半数は「移民規制」には賛同を示している為、ドル売りの材料はトランプ大統領への不信感だけではないと考えています。

そのため、過度な報道には振り回されない方が良い展開です。


■テクニカル面では・・・

1)週足のトレンドは「戻り売り継続」
週足ベースの平均足(改良版)では、高値を切り下げてきている中で、依然として実体部の「下」で推移しています。
現時点での実体部の下限は、114円30銭レベルですので、少なくてもこのポイントを上回ってこないと、大きな流れは転換しません。

2)日足も下方を示していますが、「実体部の下限」は113.00なので、ここを終値で上回ると、「週足が下降トレンド」+「戻りを試す展開」となります。

3)また、日経平均は週足、日足がが陰線転換(平均足)しているため、今夜のNY株式市場が軟調だと、週明けの為替市場ではドル売り優勢の可能性も


■現時点での重要な水準は・・・

11/9の大統領選挙は、一時101円前半まで下げたドル円は、118円60銭を超えました。
この値幅は17円程です。

この高値、安値でフィボナッチリトレースメントの38.2%が、おおよそ112円となります。

先週火曜日、そして昨日も112円割れを回避したことも、はやりこの水準が重要だと
いうことが分かります。


■今夜の雇用統計(米)は、17.5万人が事前予想の中央値です。

先日のADPが良かっただけに、市場は期待感でみていると思います。その分、予想値を大きく下回ると、重要な112円を割り込み、来週は111円前半を想定する必要がありそうです。

現状は・・・、発表までは閑散とした商いになりそうですが、4時間足が「上方向」を示しているため、雇用統計までの地合いは悪くないので、大崩れもなさそうです。



日経平均のチャート状況を加えました。

平野朋之
株式会社トレードタイム代表取締役
配信元: 達人の予想