再びリスク回避志向先行も、過度に警戒する必要なし…!?

著者:武市佳史
投稿:2017/01/16 10:54

◆ドル買い戻し先行も、維持できず…

※ご注意:予想期間は1月17日と表示されていますが、本日(1月16日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。


東京タイムに上昇、中弛みの欧州タイムを経て、NYタイムには再び上昇……と、想定通りのドル買い先行を見せたものの、維持することができませんでした。
一時115.43円水準へと反発したものの、再び114円半ばへと押し戻されて、先週末の取引を終えています。

◆流動性低下の中、“英ハードブレグジット懸念”は気がかり

こうした中、本日は米国休場(キング牧師誕生日)となります。
比較的早い時間帯(東京タイム)から“流動性低下は避けられない”との声が相次ぐ中、にわかに“英ハードブレグジット懸念”が再燃しています。
これは“ポンド主導によるリスク回避の円買い”が懸念される状況であり、予断を許さないところです。

◆ただ週初オープニングは乗り切った - 過度の警戒する必要なし…!?

もっとも、1週間の中で一番値を飛ばしやすい週初オープニングにおいても、ドル円は114円ラインを維持しました。
“テーマ化するのは欧州タイム以降”との声はありますが、ここからさらに下値を拡大するには新たな材料が必要と考えます。

“流動性低下+リスク回避(ハードブレグジット)懸念”から“上値の重い展開”が想定されますが、トランプ氏の政策運営を巡る不透明感はある程度

織り込まれた感があります。
またドル売りを最もけん引する“米10年債利回り”も、本日は休場です。

日欧の株価動向(リスク回避の有無)次第のところはありますが、過度に警戒する必要はないと考えます。

◆ドル円 抵抗・支持ライン

上値5:115.495(1/12-13高値)
上値4:115.255(ピボット1stレジスタンス)
上値3:115.000(大台)
上値2:114.925(1/13高値後の61.8%戻し)
上値1:114.766(1/13高値後の50%戻し)
前営業日終値:114.523
下値1:114.324(1/13高値後の押し目、1/12~1/13の61.8%押し水準)
下値2:114.159(1/13安値、1/12~1/13の76.4%押し)
下値3:114.000(大台、ピボット1stサポート)
下値4:113.755(1/12安値、50日移動平均線、20月移動平均線)
下値5:113.427(ピボット2ndサポート)

※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔マーケット・チェック15分Webセミナー〕にて公開。

11:06 ドル円 抵抗・支持ライン追加
武市佳史
株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト
配信元: 達人の予想