現状は「押し目」を探る展開、しかし中期トレンドが変わった場合は、俊敏に動くことが必要

著者:平野朋之
投稿:2016/12/27 11:17

■流動性低下の中での売買戦略


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■昨日は、欧米市場が休会だったため、参加者不在で閑散商いとなり、117円前半で小動きの展開となりました。そんな中、消費者物価指数が発表されたものの、ドル円への影響は限定的でした。

■さて、年内も残すところあと100時間余りとなりました。
今年は歴史的にも大きな変動・改革のあった年といえると思います。
また、ドル円においても数十年ぶりの大きな変動の年となりました。年内は「レンジ内」で押し目は拾われる展開で推移するのではないかとみています。


■来年はいよいよトランプ政権のスタートとなるわけですが、「期待と現実」が明らかになるので、いつも以上に神経質な展開を予想しています。

日本サイドからしてみれば、潜在的に本当にトランプ大統領で大丈夫なのかという不安感は確かにあります・・・

一方、米国も実際の政策交渉をする段階になっても、安定多数の議席数を確保しているわけでもなく、実際にトランプ大統領が目指す政策とのギャップが生じる可能性も否定できません。
その意味では、投資家心理においても現実回帰になる可能性があるということは、忘れてはいけないと考えています。


■ドル円においても過度な期待感が先行しているだけに、注意はしたいところですが、現段階では、週足は上昇トレンドが継続している中で、日足は調整を示しています。

日米金利差の材料でも買われているドル円ですが、現状では大きく崩れていないため、
この流れが続いている間は「押し目」を探る展開とみています。

しかし、来年は流れが変わる可能性もあるということは、頭の片隅に入れておき、実際に流れが変わった場合は、俊敏にポジションの向きを変える必要があります。


■最後にドル円です。

本日は、1時間足を利用して、利幅の狭いカウンタートレードが有効ではないかと考えています。

以下は、ボリンジャーバンドを利用したエントリーポイントになります。

売り(指値)水準
・ +2σ…117.56円
・ +1σ…117.41円

買い(指値)水準
・ センター…117.30円
・ -1σ…117.26円
・ -2σ…117.18円
平野朋之
株式会社トレードタイム代表取締役
配信元: 達人の予想