海外投資家の買いで1万9000円台固め、FOMC後の動き注視

著者:冨田康夫
投稿:2016/12/09 18:11

来週の東京株式市場見通し

 来週の東京株式市場では、海外投資家や国内機関投資家からの主力株への買いが継続することが予想され、日経平均株価は1万9000円台を固める展開となりそうだ。ただ、心理的なフシ目でもある1万9000円台に乗せることで、目先的な達成感から利益確定の売りも想定されるため、上値は限定的となりそうだ。来週の日経平均株価の想定レンジは、1万8700円~1万9300円とする。

 市場関係者からは「来週13~14日に開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げは既に織り込まれており、その後に“材料出尽くし感”がどの程度広がるかに警戒感があることは事実。ただ、12月に入っての円相場は1ドル=114円を挟んでほぼ膠着状態となっているにも関わらず、日経平均株価は上昇を続けており、極端な円高方向に進行しない限り、株価の下値も限定的となりそうだ」との見方が出ていた。
冨田康夫
株経ONLINE:編集長
配信元: 達人の予想