米系大手証券、第3四半期GDP成長率は下方修正、ただし実勢は悪くない

配信元:みんかぶ
著者:MINKABU PRESS
投稿:2016/12/09 14:46
 JPモルガン証券は8日付のリポート「データ・ウォッチ・アップデート」で、8日に公表された第3四半期GDP成長率について、以下のような見解を掲載している。

 第3四半期(7~9月)実質GDP成長率は、年率1.3%増と第一次速報の2.2%増から下方修正された。一見すると失望されるかもしれないが、今回の改訂は2008SNA(国民経済計算に関する新たな国際基準)への対応と、2011年基準改訂など大幅なもので、遡及データを踏まえると、それほど弱い訳ではない。

 実際、前年比でみれば 1.1%増と0.9%増から上方修正となった。また、実質GDPの第3四半期の水準は、消費税増税直前の2014年第1四半期を1.1%上回っている(改訂前はマイナス0.1%の横ばい)。今回の改訂を踏まえても、日本経済が緩やかに回復しているという基本的な評価が変わらないどころか、改訂前よりやや強めの回復であったと言える。

出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)
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