週足が陽線継続の中で、日足平均足は15連続陽線 売りが吸収される展開続く

著者:平野朋之
投稿:2016/11/24 11:37

120日線と現在レートのかい離は注意レベルに・・・


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■昨日は、本国は祝日だったものの、堅調な米経済指標を背景にしたドル買いが優勢となりました。
一時、約8か月ぶりの113円目前まで上昇となりましたが、その後は利食い売りに押され112円ミドルで終了しました。


■ここまで米大統領選以降、潮目の変化どころか大きな地殻変動が起きたかのような、ドル円の上昇です。値幅も実に1,000pips越えで短期的にも買われ過ぎのレベルは遥かに超えています。

米経済指標が裏付けされているのは理解できます。

しかし、肝心なトランプ大統領はまだ先のことで、相場は先読みの世界と言いますが、これは先読みのレベルを遥かに超えている気がします。
来週以降、リスクイベントが控えています。OPEC会合やイタリア国民投票と不透明材料も少なくはないです。


■この数日間でドルインデックスも100の大台を超え、大幅上昇しています。
このドル高で既に追加利上げのレベルに達している感もあります。その意味では仮に12月利上げを行った場合でも、来年以降の政策金利見通しが引き上げを行うかどうかに焦点が当たっているかと思います。

テクニカル面では、この上昇下、陰線引けは「3回」、その3回共に「押し」とはならず、買いに吸収されています。
また、週足の平均足(改良版)が陽線継続の中、日足は15本連続陽線になりそうで、力強さを示しています。

一方、日足ベースでは、120期間移動平均のかい離が「9%」となり、10%の水準となると新規の買いには慎重となりそうです。


■最後に、本日のドル円です。

週間足ベースでは、75週線(24日現在:113.05円)が高値の目安になっています。このレベルを超えるようであれば、115円の節目を視野に入れる必要がありそうです。
本日は、この移動平均線75週レベルに逆指値を入れてトライしたいと思います。
平野朋之
株式会社トレードタイム代表取締役
配信元: 達人の予想