来週:国内祝日、米感謝祭りのタイミングは「調整がはいりやすい」

著者:平野朋之
投稿:2016/11/18 20:53

■更なる上昇には「押し」を形成することも必要

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アジアタイムでは、株価上昇や米長期金利上昇からドル買い優勢の展開となりました。また、ユーロドルでも1.06ドルの大台割れとなったことも更にドル円上昇のきっかけになっています。

市場は完全に「ドル買い」の流れになっており、特に金利差を狙った買いが散見されます。特に、ユーロ圏では、来月に資産購入プログラムを修正し、量的緩和(QE)の延長見通しがあるがゆえに、金融政策の面でもドルが買われやすい環境下であるとみています。

このドル買いの影響は少なくても新興国、トルコリラやメキシコペソ、ブラジルレアルが軟調地合いになっています。
中でもトルコリラや連日最安値更新中なだけにインフレ懸念はさらに高まるばかりです。この影響はいずれリスク回避的な見方が台頭するので円に関してはブレーキがかかりやすいとみています。


■ドル円はここ数日で900pips以上の急上昇となっているだけに、近いうちに調整が入りやすいとみています。

また、来週は感謝祭や日本の祝日があるので手仕舞いされやすいと思っています。


■今夜はFRB当局者による複数の発言があります。ここ最近、長期金利が急上昇しているだけに牽制的な発言がある可能性もあるので、一応の注意は必要です。


■最後にトレード戦略になります。

週末要因や大台達成もあるので、本日の安値(109.96円)を割り込むことで、一旦調整が入ることを想定して、逆指値のブレイクダウン狙いを仕掛けたいと考えています。

その場合、ボリンジャーバンドセンター(18日現在:108.17円)までを目処にしたいと思います。
平野朋之
株式会社トレードタイム代表取締役
配信元: 達人の予想