波乱含み示唆する?恐怖指数はブレクジット時以来の高値に&今後の展開は? トレードタイム

著者:平野朋之
投稿:2016/11/02 11:18

■FOMCは声明文の変化には注目

--------------------------------------------------------------
■昨日は、日銀の金融政策決定会合の結果、特にサプライズも無く、相場としては無事通過したイメージでいました。
しかし、NYタイムに入ると大統領選を控え不透明感が増す中、世論調査報道でトランプ氏が1ポイントリードしたことが伝わり、リスク回避の円買い優勢の展開となりました。

金融市場としては、トランプ氏が勝利することで、政治と経済の両面で先行き不透明が増すことが強いことから、まず株価が急落したことが昨日のリスク回避を誘ったとみています。

■テクニカル的にもドル円は、ここでもお伝えしたように4時間足ベースで9月27日から継続した上昇トレンドに対するサポートラインを割り込んだことも、売られた要因とみています。

この持ち高調整を含めた下落は一旦、23.6%(104.21円)を突破したことで、38.2%(103.42円)ないし、50.0%(102.78円)まで視野に入れる必要がありそうです。

また、今後の乱高下を予想するかのように昨日、VIX指数(恐怖指数)が9%弱上昇しました。一時、20ポイントを超える上昇で、ブレクジット時以来の高値となったことも気がかりです。


■今夜はイベント第二弾、FOMCです。
事前予想では大統領選前なので追加利上げは無いとの予想です。しかし、その後の声明文の変化には注目したいです。

ただこの流れを見る限り、やはり大統領選前なので、FOMCや雇用統計もやや小粒の材料に見えるだけに、迫力さにかけます。いずれにしても大統領選が世界のマーケットの中心材料なので、しっかりとリスク管理をいつも以上にする必要がありそうです。


■最後に、ドル円ポイントです。
材料的にも不透明感が増す大統領選を始め、リスク回避になりがちなことから、ドルも重く円は買われやすいことから、「売り優勢」とみています。
先ほども言いましたが、4時間足ベースでのフィボナッチポイントを参考に戻りを売る戦略で考えています。

・23.6%(104.21円)
・50.0%(102.78円)
平野朋之
株式会社トレードタイム代表取締役
配信元: 達人の予想