■目先のチャート上では、一時的な円買いの可能性も
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■昨日は、日銀会合やFOMCを前に方向感に欠ける展開となりました。また、引き続きクリントン氏に対するFBI捜査再開も市場を困惑させることもあり、積極的な売買は控えられました。
さて、本日はイベント第一弾、日銀金融政策決定会合です。
基本的には現状維持とみていますので、注目はその後の黒田総裁の記者会見です。
現状のイールドカーブ、及び追加緩和に対するコメントの有無が注目されるとみています。
しかし、個人的には米国のけん制や追加緩和に対する限界説が囁かれる中では、その必要性はないとみています。それ故に、ドル売り円買い要因となる可能性もあるので視野に入れておきたいです。
■一方、原油価格の急落が重要です。
昨日の取引では4%弱下落し、約1ヵ月ぶりの安値水準になっています。
これまで価格を押し上げてきたOPEC臨時会合に対する減産合意が、イランやイラクの抵抗が表面化しており、今月末のOPEC会合でも不透明感が強まっています。
チャートをみると、右肩上がりの展開となっていました。しかし、ここ最近の急落でこれまで支えてきたトレンドを割り込む可能性もあります。
もし、46ドルを下回るようであれば、一旦大きな調整局面に入り、40ドル割れもあるので、再度リスク回避の火種となる可能性もあるので注意したいです。
■最後はドル円のポイントです。
昨日、週明けのギャップダウンでスタートしました。そのギャップを埋めるように105円を狙って安値拾いが散見されました。
しかし、大台の105円に対する心理的抵抗、クリントンメールリスク、不透明感強まる原油減産合意、大統領選を踏まえ一旦持ち高調整する可能性があるとみています。
というのも、ここでも記載しましたが4時間足をみると、9月26日の安値から上昇トレンドを形成しています。それに伴いサポートラインも切り上がっています。しかし、昨日ブレイクダウンしたことでそのサポートを一時的にブレイクダウンしたことで、一旦売り優勢になる可能性もあるといています。
その際にフィボナッチで調整ポイントをみると、以下の通りとなります。
・23.6%調整…104.21円
・38.2%調整…103.42円
・50.0%調整…102.78円