■VIX指数(恐怖指数)は、昨晩だけで約8%弱上昇
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■昨日は、引き続き年内利上げ観測が続く中、米長期金利上昇や堅調な経済指標を背景にドル買い優勢の展開となり、105円台に突入しました。
また、懸念されていたドイツ銀行の7-9月決算では予想外に黒字に転換したこともサポートした材料となっています。
■本日は、来週以降のイベントを控えての前哨戦といえる米GDP速報の発表です。
今回は前回発表より大幅に改善の見通しとなっています。しかし、予想値(前期比年率+2.6%)を下回るようであれば、来年以降の成長加速にブレーキがかかることから、ドル買いも一時休戦になるので注目したいです。
さて、いよいよ米大統領選を控え各市場も動きが取れない状況が続くと予想していますが、米決算がこのところ好調な数値を発表しています。
しかし、相場は「今一つ」の展開が続いています。通常のセオリーならば「決算好調=株高」となります。最近はどちらにも動いていない状況です。
これは、年内利上げ観測や大統領選を控えているからだとみています。
今回の大統領選がどちらに軍配が上がったとしても保護主義的なところが多いので、株式市場にとっては逆風と思っているので、選挙後は株安が顕著にでるとみています。
■その意味では、ドル円にとっては株安からリスク選好抑制といった流れになる可能性もあるので気を付けたいところです。
少なからず、来週以降約2週間はイベント続きなので、それなりの変動はあると思うので、いつも以上にリスク管理が必要になってくると思います。それを象徴しているのがVIX指数(恐怖指数)です。昨晩だけで約8%弱上昇しています。
■最後に本日のドル円です。昨日でいよいよ大台の105円を引値ベースで超えてきました。チャートでも大陽線から、売り込み辛いことは明白で、むしろイベントを控えた利食い売りで押目を探す一日になるとみています。
以下は、押目ポイントです。
・10月25日高値…104.86円
・10月13日高値…104.62円