【10月28日予想】企業業績の悪化を懸念して様子見ムード台頭か

著者:西村剛
投稿:2016/10/27 18:59

週末を前にポジションの解消が増える

27日の日経平均株価は、
前日比55円42銭安の17,336円42銭で引けました。

3日連続日本株市場は上昇していたことで、
本日は利益確定売りに押されています。



米国大統領選挙が近づいてきました。

世論調査では今のところヒラリー・クリントン氏がリードしており、
株式市場はヒラリー・クリントン氏の勝利を織り込みつつあるように思えます。

また、12月には日露首脳会談を予定しており、
日本とロシアの関係が改善されるとの期待感も出ています。

株式市場には楽観ムードが漂い始めており、
徐々にリスクオンできる態勢に戻りつつあると言えるでしょう。

2016年末までは、好調に推移する期待が持てそうです。



ただし、中期的なトレンドでは好調な株式市場が期待できますが、
直近急速に株価上昇したことで、過熱感が高まっています。

3月決算企業の中間決算の発表が本格化する中で、
業績悪化を懸念して様子見ムードも漂っています。

週末を控えて、ポジションを持ち越したくないと考える投資家が
増える可能性が高いと言えそうです。

よって、28日の日本株市場は、
「小幅ながら下落して引ける可能性がある」と判断しました。



なお、今週は3月決算企業の中間発表が本格化することから
一部の銘柄には好決算による資金流入が続いています。

相場全体は方向性の見えない展開が続きますが、
好業績銘柄は、相場全体の流れと異なる株価の動きが期待できるでしょう。

明日28日は「9437 エヌ・ティ・ティ・ドコモ」や「6301 小松製作所」等の
決算発表が予定されています。

投資家の注目度も高いことから、
これらの銘柄から目が離せないでしょう。

ぜひ、今週は、3月決算企業で好業績銘柄に注目してみてはいかがでしょうか。
西村剛
フェアトレード株式会社 代表取締役
配信元: 達人の予想