午後:債券サマリー 先物は続落、2年債入札結果は順調も黒田総裁の発言が重荷

配信元:みんかぶ
著者:MINKABU PRESS
投稿:2016/10/27 16:16
 27日の債券市場で、先物中心限月12月限は続落。26日の米債券相場が下落したことや、日銀の黒田総裁の発言が重荷となった。

 黒田総裁はこの日に開かれた参院財政金融委員会で、「超長期債はもう少し金利が上がってもおかしくない」などと述べ、これが手控えムードを助長した面があった。この日に実施された2年債入札は、小さければ好調とされるテール(平均落札価格と最低落札価格の差)が4厘と前回(9月29日)の1銭8厘から縮小し、応札倍率は4.41倍と前回の3.78倍を上回るなど順調な結果となったが、相場への影響は限定的だった。

 この日の先物12月限は151円77銭で始まり、高値は151円83銭、安値は151円74銭、終値は前日比8銭安の151円80銭。出来高は1兆8303億円だった。

 現物債の利回りは、10年債が前日比0.010%上昇のマイナス0.060%、20年債が同0.020%上昇の0.375%、30年債が同0.025%上昇の0.500%となった。


出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)
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