【10月27日予想】過度な業績懸念が後退し3日続伸。今日注目の業種は?= フェアトレード 田村祐一

著者:田村祐一
投稿:2016/10/26 21:43

17340円-17450円のレンジで推移か

*前日の値動き*
10月26日の日経平均は前日比26円59銭高となり、1日を終えました。
KDDIやソフトバンクが強含みで相場を押し上げ、3日続伸となっています。
小幅に上昇した理由として、日銀の上場投資信託(ETF)買い入れへの思惑が浮上したこと、国内企業業績への過度な懸念が後退して小口の買いが相場を押し上げたことなどが挙げられるでしょう。


*為替相場の動き

一方、26日大引け後の為替は15時20分時点では1ドル=104円22~27銭と、前日17時時点に比べ23銭の円高・ドル安水準で推移しています。
新規の売買材料に乏しく動意が鈍っており、方向感がない状況です。

この流れを受け、27日以降の日本株はどっちつかずの値動きとなる可能性があるでしょう。



*為替を受けての相場の展望

為替の動向がはっきりしない今、影響を受け易い銘柄への投資はリスクが高いと考えられるでしょう。
そう考えると、相対的に内需株の注目が高まってくる可能性が期待できるでしょう。

【為替感応度の低い業種】
○銀行(前週比+3.58%)
○電気(同+3.56%)
○ガス(同+3.56%)
○保険(同+1.38%)

※上記は、2003~2005年の円高進行時や、2013~2015年の円安進行時に、
 あまり値動きが左右されなかった業種です。

上記が、為替によって株価が影響を受けづらかった業種の一例です。

中でも、保険業はここ1週間で上昇率が比較的低めなので、
これから人気化の兆しがあっても、おかしくないと考えます。



*結論*
これらの内容を踏まえ、10月27日のスタンスは【同水準となる】と予測します。
中でも、直近上昇率が比較的低めな保険業は統計的に見ても為替の影響を受けづらかったことが分かっています。
ぜひ、注目してみてください。
田村祐一
フェアトレード(株)所属
配信元: 達人の予想