“膠着からの上放れ”を巡る攻防戦…!?

著者:武市佳史
投稿:2016/10/25 10:17

◆円買い圧力縮小で、再び104円台へ…

※ご注意:予想期間は10月26日と表示されていますが、本日(10月25日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。


米利上げ観測からドル買いが継続する中、昨日は円買い圧力が和らぎました。
NYダウが2週間ぶりに高値を更新したことも、リスク選好の円売りを誘った感があります。
ドル円にはジワリジワリと上昇圧力がかかり、104円台に再び乗せてきました。

◆ドル円にさらなる上昇圧力がかかる可能性有

もっとも104円台に展開するドル売りオーダーは厚く、一気の上昇には至っておりません。
このため重い流れは引きずりそうですが、足元の円売りは昨日のNYダウ高を好感したものです。
“株高の連鎖”から“4月以来につけた高値(10/21:17,288円)”を日経平均がさらに上回ると見られる中、さらなる上昇圧力がドル円にかかっても何ら不思議ではありません。
“10/13高値(104.627円)”が上値のメドとして意識されますが、突破できれば105円の大台が見えてくるなどリターンも大きい局面ともいえます。

◆10/13高値が分水嶺

中国の人民元安誘導が気になりますので“突っ込んだドル買い”はリスクとして警戒しておく必要がありますが、“膠着(レンジ相場)からの上放れ”を期待したいところです。

◆ドル円 抵抗・支持ライン

上値5:105.166(週足・一目均衡表基準線)
上値4:105.000(大台、ピボットハイブレイクアウト)
上値3:104.627(10/13高値、ピボット2ndレジスタンス)
上値2:104.467(10/14高値、ピボット1stレジスタンス)
上値1:104.364(10/17高値、10/24高値)
前営業日終値:104.166
下値1:104.000(大台)
下値2:103.865(10/19~10/24の38.2%押し、ピボット1stサポート)
下値3:103.720(10/24安値、10/19~10/24の50%押し)
下値4:103.590(10/19~10/24の61.8%押し)
下値5:103.499(日足・一目均衡表先行スパン上限、10/21安値、ピボット2ndサポート)

※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔マーケット・チェック15分Webセミナー〕にて公開。

10:30 ドル円 抵抗・支持ライン追加
武市佳史
株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト
配信元: 達人の予想