午後:債券サマリー 先物は続落、日銀緩和期待の後退で売り優勢

配信元:みんかぶ
著者:MINKABU PRESS
投稿:2016/10/24 16:32
 24日の債券市場で、先物中心限月12月限は続落。日銀の追加緩和観測の後退を背景に、前週末の夜間取引が下落した流れを引き継いだ。

 債券先物は売り先行でスタート。日銀の黒田総裁が21日の衆院財務金融委員会で「経済・物価・金融情勢は大きく変わっておらず、すぐに何か変更があるとは考えづらい」と述べ、次回の金融政策決定会合(10月31日~11月1日)での追加緩和の見送りを示唆したことが影響した。市場では日銀のイールドカーブ・コントロール政策から下値余地は限られるとの見方が多いものの、この日は日銀の国債買いオペが見送られたことが重荷。また、あすに20年債入札を控えていることも様子見につながった。

 この日の先物12月限は151円72銭で始まり、高値は151円78銭、安値は151円62銭、終値は前週末比7銭安の151円75銭。出来高は1兆8252億円だった。

 現物債は10年債の利回りが前週末に比べ横ばいのマイナス0.060%、20年債は同0.005%低下の0.375%、30年債は同0.005%低下の0.490%となった。


出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)
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