“上値の重さ”意識されるが、“ドル売りに回ってくる”は想定しづらい…!?

著者:武市佳史
投稿:2016/10/24 10:20

◆104円台維持ならずも、下値はしっかり…

※ご注意:予想期間は10月25日と表示されていますが、本日(10月24日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。


ユーロ売りを背景にドル買いは継続しましたが、円買い圧力がそれを上回りました。
このためドル円は上値の重い動きを強いられ、104円台を維持することは出来ませんでした。
もっとも103.499円にたなびく日足・一目均衡表先行スパンの雲上限を割り込むほどの勢いは見られず、NYダウの下げ渋り等もあって下値はしっかりとしていた印象があります。

◆“高いところを付いていく”は控えたいが…!?

こうして先週末は円買い圧力が上回ったものの、拍車がかかるユーロ売りの影響にてドル買い圧力はかかり続けています。
節目を割り込んだユーロドルは1.07ドル前半を意識した展開になりやすく、週が明けたことで“もう一段の後押し”も期待されるところです。

104円超にはドル売りオーダーがまだ残っていると見られるなど、“上値の重さ”が意識されやすいのは事実です。
また米7-9月GDP(28日)やウィーン産油国会議(28-29日)を控えていますので、“積極的な売買は手控えられやすい”のも否めません。
このため“高いところを付いていく”は控えたいところですが、それでも“ドル売りに回ってくる”といった展開は想定しづらいところです。
引き続き“押し目買い”を基本に考えたいところです。

◆ドル円 抵抗・支持ライン

上値5:104.627(10/13高値)
上値4:104.467(10/14高値、ピボット2ndレジスタンス)
上値3:104.364(10/17高値)
上値2:104.198(10/21高値、ピボット1stレジスタンス)
上値1:104.000(大台)
前営業日終値:103.813
下値1:103.705(10/21安値後の61.8%押し)
下値2:103.507(10/19~10/20の61.8%押し、日足・一目均衡表先行スパン上限、10/21安値、ピボット1stサポート)
下値3:103.337(10/20安値、10/19~10/20の76.4%押し)
下値4:103.146(10/19安値、ピボット2ndサポート)
下値5:102.995(100/20日移動平均線、大台)

※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔マーケット・チェック15分Webセミナー〕にて公開。

10:29 ドル円 抵抗・支持ライン追加
武市佳史
株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト
配信元: 達人の予想