“上値の重さ”意識されやすいも、“揺れ動き”は続く…!?

著者:武市佳史
投稿:2016/09/26 10:12

◆新たな材料乏しく、小動きに終始

※ご注意:予想期間は9月27日と表示されていますが、本日(9月26日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。


ややドル買い戻しが優勢だったものの、“101.20円付近に展開するドル売りオーダー”を明確にこなすことは出来ませんでした。
一方で利益確定売りにて株式・原油が下落する場面が見られましたが、“100.50円付近に展開するドル買いオーダー”が脅かされることはありませんでした。
「速やかに利上げを始めないと、景気後退につながる」というローゼングレン・ボストン連銀総裁発言もありましたが、新たな材料に乏しく、101円ラインを挟んだ小動きに終始しています。

◆日米金融政策をテーマにした動きは一旦下火…?

「日銀の長短金利操作付き量的・質的金融緩和」は見方が割れており、評価に時間がかかると見られます。
一方で「FOMCの12月利上げ観測」は、好内容の米経済指標が前提になります。
しばらく経済指標動向を睨む展開が想定され、一旦は日米金融政策をテーマにした動きは下火となる可能性が指摘されるところです。

オーダー状況を見ると、本日は“100.70円付近にドル買いオーダー”“101.30円付近にドル売りオーダー”が展開しているように見えます。
上値の重さが意識されやすい状況は続いていますが、100円後半では買い戻しも見られています。
米大統領選を巡るテレビ討論へと関心が移りつつあるようにも見えることを考えると、目先は前記レンジ内での揺れ動きを想定したいところです。

◆ドル円 抵抗・支持ライン

上値5:101.846(ピボットハイブレイクアウト)
上値4:101.751(9/21~9/22の61.8%戻し、日足・一目均衡表転換線)
上値3:101.544(ピボット2ndレジスタンス)
上値2:101.436(9/21~9/22の50%戻し)
上値1:101.242(9/23高値、ピボット1stレジスタンス)
前営業日終値:101.012
下値1:100.805(9/22~9/23の38.2%押し)
下値2:100.674(9/23安値、9/22~9/23の50%押し、ピボット1stサポート)
下値3:100.536(9/22~9/23の61.8%押し)
下値4:100.408(ピボット2ndサポート)
下値5:100.142(ピボットローブレイクアウト)

※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔マーケット・チェック15分Webセミナー〕にて公開。

10:22 ドル円 抵抗・支持ライン追加
武市佳史
株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト
配信元: 達人の予想