[8月29日版]【大幅高となる】急激な円安進行、日本株息を吹き返すか?

著者:中原良太
投稿:2016/08/29 07:22

【急激な円安進行、日本株息を吹き返すか?】

8月26日の日経平均は大幅安という展開となり、1日を終えました。東証一部の業種別で見ると、全33業種中値上がりしたのは2業種。下落した業種は、31業種になりました。また、日経平均は前日比195円24銭安となりました。

8月26日の日本株市場は、今までの軟調な相場の流れを引き継いで、大幅な続落となりました。週末にはFRB議長講演が控えてきたこともあり、模様眺めムードが続いていました。

日本株の下落は大型株・新興株問わず訪れており、日経平均のみでなく、JASDAQやマザーズも下落という結果となりました。ただし、FRB議長講演の結果に対し、感応度の低そうな新興株の方が、わずかに強い動きが見られたような気がします。外部要因に大きく左右される時期には、こういった内需銘柄に注目してみると、安定した成績が見込めるということでしょう。

さて、週末のFRB議長講演を踏まえ、労働市場の改善などに伴い利上げ論拠が強まったとの見方が強い様子です。この講演後、ドル円レートは大きく円安へ動きました。

これは、日本市場にとっては大きな好材料。27日5時59分現在では、ドル円は101円80銭となり、一気に1円程度の円安が進みました。そう考えると、日本株の中でも外需産業の銘柄には、大きなインパクトがあるでしょう。週明けからは、これらの銘柄が大きく伸びる可能性が期待でそうです。

また、今後のリバウンドが期待できる今の状況では、最近急落したことで割安感の出てきた業種に着目するのも王道です。急落した銘柄を狙って、今後のリバウンドを狙いたいところです。

参考までに、直近1ヶ月で特に急落した業種をご紹介します。

◯直近1ヶ月で株価指数が急落したトップ3業種
・医薬品(前月比-10.10%)
・水産・農林業(前月比-9.81%)
・陸運業(前月比-9.48%)

以上の3業種は、これから上昇へ転じる余地もあるため、それぞれ着目してみてはいかがでしょうか。

27日5時59分現在でCMEは対日経平均比+219円。かなり強い動きとなりました。再び円高に振れるなどの悪材料が出ない限りは、8月29日の日本相場も強い動きが続くと期待しています。以降は、日本相場のリバウンドに期待しています。よって、8月29日のスタンスは【大幅高になる】と強気で行きます。

では、8月29日も1日、引き締めて行きましょう!
中原良太
株式会社テラス システムトレード開発者
配信元: 達人の予想