■今週も陰線引けとなると2010年10月以来、需給は円買いポジション増加中

著者:平野朋之
投稿:2016/08/24 11:53

■日足も三角持ち合いに入り始めています・・・


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■昨日は、9年ぶりの高水準に達した米新築住宅販売件数をきっかけにドル買い優勢と思われましたが、積極的に商いをこなすわけでもなく、終日レンジの狭い一日でした。

また、公定歩合議事録内容で複数の理事が個人消費水準の安定ないし、増加に対して言及していたことがわかり、政策金利の引き上げ時期が近いとの見方が浮上していることも大台割れ回避の材料となっています。


■本日のドル円は更にレンジの狭い展開となりそうです。
というのも昨日の動きをみる限り、上下に動く気配が全く感じられず、やはり26日のイエレン議長の講演の内容を聞くまではポジションを傾けないといった印象に感じます。

いずれにしても議長の追加利上げの有無を示唆する内容になるので、これまでのチャート上の持ち合いで貯めたパワーがそれなりに開放されるとみています。
日足上でも三角持ち合いに入り始めたので、トレード戦略を構築する上では利幅を更に縮めた回転のある売買を心掛けたいです。

■また、週間足ベースでは、今年の下げ相場の中で4週連続陰線となっている期間は一度もありません。今週に入り陰線継続中なのでこれで5週連続となるのか? もしなるようであれば2010年10月以来となります。ちなみにこの時のレートは、80円台です。


■陰線が継続している中で、しっかりと円買いポジションも増加しています。
もし今週末、追加利上げコメントが耳に入るようであればそれなりにショートカバーが入る可能性もあるので、ポジションはフラットにしておきたいです。

本日のポイントとなる価格

上値ポイント
・4時間足ベースボリンジャーバンド+1σ(100.50円)
・4時間足ベースボリンジャーバンド+2σ(100.70円)

下値ポイント
・4時間足ベースボリンジャーバンド-1σ(100.10円)
・4時間足ベースボリンジャーバンド-2σ(99.90円
平野朋之
株式会社トレードタイム代表取締役
配信元: 達人の予想