■思惑、期待感も、戻り待ちの売りに押される展開続く。短期回転売買継続

著者:平野朋之
投稿:2016/07/27 20:04

■原油価格が価格を押し下げる可能性も


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■本日のアジアタイムでは、安倍首相の「経済対策の事業規模28兆円」発言で、
株高からリスク選好に入り、ドル円も一時、106.55円まで上昇する場面が
ありました。
しかし、FOMCを前に利益確定売りに押され、105円ミドルでの取引になって
います。


■今夜は、アジアタイムでの作った上ヒゲと昨日の下ヒゲに挟まれ、更に
FOMCのイベント前と言うこともあってスタンスが採りづらいのが本音の
ところです。

■テクニカルでも、昨日はボリンジャーセンターバンドでサポートされ、
本日は移動平均75日線を上回れていないところもポジションが採りづらい
印象です。


■今夜のポイントとしては、以下の2点です。

・日本の安倍首相の大型経済対策発言を米株式市場がどう受け止める
のかの反応

・テクニカル要因で下落し続けている原油相場の動向

特に、原油に関しては、テクニカルで売られやすく、水平線で見た場合
今年3月22日の高値41.90ドルを視野に入れた売りが入る可能性も
否めないです。

更に、今夜はEIAの週間原油在庫統計です。先週発表では原油在庫が、
9週連続で在庫減少しているものの、オクラホマクッシング在庫が
5週間ぶりに増加しているのがやや懸念材料です。本日も増加するようで
あれば売り材料となり、株式市場にも影響が出る可能性もあります。


■トレードポイントとしては、利食いタイミングを基本的に早めたいと
考えています。

ドル円1時間足ベース

・売りポイント
ボリンジャーバンド2σ…105.92円

・買いポイント
ボリンジャーバンドセンター…105.08円

しかし、今夜はFOMCを控えているのでポジションは念のためフラットに
した方がいいと考えています。
平野朋之
株式会社トレードタイム代表取締役
配信元: 達人の予想