東京株式(大引け)=155円安、売買代金は連日で今年最低を更新

配信元:みんかぶ
著者:MINKABU PRESS
投稿:2016/05/24 15:46
 24日の東京株式市場は薄商いのなか買い意欲に乏しい展開に終始した。朝方売り先行で始まった後もみ合い、後場に入ると次第に下値を切り下げる展開となった。

 大引けの日経平均株価は前日比155円84銭安の1万6498円76銭と続落。東証1部の売買高概算は16億2783万株、売買代金概算は1兆6658億9000万円。値上がり銘柄数は529、対して値下がり銘柄数は1272、変わらずは152銘柄だった。

 きょうの東京市場は、リスク回避ムードが強かった。前日の欧米株が冴えない展開だったことや、為替が1ドル=109円台前半に円高含みに推移したこと、原油市況の軟化傾向も嫌気された。特に為替の動向には神経質で、米6月利上げに対する思惑が波紋を広げている。また、26~27日に伊勢志摩サミットを控えており、この合意内容を見極めたいとのニーズが様子見気分をもたらしている。政策期待から押し目を拾う動きも見られたが買いは続かず、後場後半は下げ幅を広げた。市場エネルギー不足が際立っており、売買代金は1兆7000億円も割り込み、今年最低水準を連日で更新している。

 個別では、為替の円高基調を嫌気してトヨタ自動車<7203.T>が軟調、引け後に今期業績予想開示を控えていたソニー<6758.T>も売買交錯のなかやや売り物に押された。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306.T>などメガバンクも冴えない。タダノ<6395.T>が急落したほか、カルソニックカンセイ<7248.T>も大きく値を下げた。サカタのタネ<1377.T>関東電化工業<4047.T>クボタ<6326.T>も下落した。

 半面、東京製鉄<5423.T>が買われ、ブイ・テクノロジー<7717.T>も大幅高。日本アジア投資<8518.T>が急騰、タカラトミー<7867.T>の上昇も目立った。デジタルガレージ<4819.T>が物色人気となったほか、ユーグレナ<2931.T>保土谷化学工業<4112.T>も高い。

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)
配信元: みんかぶ

関連銘柄

銘柄名称 株価 前日比
100000018
37,723.91
(09/20)
+568.58
(+1.53%)