タグ:石川達三 のブログ

1~4件 / 全4件

  • 主人公ジャックの採用面接。ジャックの視点で話が展開する三人称。文体はライト系だけれども、色々な狙いも感じられる書き方。 面接官との会話がメインで、その会話から、採用される予定のホテルに問題があることを知る。前任者は、家族を皆殺しにして、散弾銃で自殺していたのだ。 ★「シャイニング」  スティーブン・キング著 深町眞理子訳 文春文庫   600円+税 1986.11.10.第1刷 1993.9.25.第9刷 石川... ...続きを読む

    タグ:「シャイニング」 スティーブン・キング 石川達三 
    登録日時:2015/07/15(02:46)  
  • 若いころ、職場の読書家に「深夜特急」を借りた。乗り物を極力使わないで、日本からアジア経由で欧州へと渡る沢木耕太郎自身の実録ものだ。 あまりのオモロサに、文庫本3巻ノンストップで読み終えてしまった。もう一度、今度はちゃんと買って読み返してみたら、オイラにとっては、参考になる部分があるように思える。 また、「新宿鮫」と同じくらいのスピードでめくった作品だとはいえ、「新宿鮫」との違いがなんなのか、少し深く確認するのも... ...続きを読む

    タグ:沢木耕太郎 石川達三 村上春樹 
    登録日時:2015/07/10(01:31)  
  • ミレーは畑の畔に腰をおろした「憩える農夫」を書いている。その平凡などこにでも居るような農夫が、画面のなかでは何か人を感動させる美しさをもっている。 恐らくモデルになった本当の農夫よりも、絵の中の男の方が何倍も美しいに違いない。実在の平凡な人物のなかから、特別な美しさを発見し表現したのは美術家ミレーである。凡庸な人間はその農夫に出会っても、ミレーが発見したような美を見出すことができない。 普通の人には気づかず、見... ...続きを読む

    タグ:石川達三 経験的小説論 
    登録日時:2015/06/29(00:16)  
  • 作家にとって、社会の利益、国家の利益はもちろん考えなくてはならないが、もっと根本的なところに溯って、私は個人の自由と尊厳とを考えずにはいられない。 社会的ヒューマニズムというような言葉もあるが、個人についてのヒューマニズムを二の次に置く時には、その社会はたとい外見的な繁栄の姿を見せようとも、内情は惨憺たるものであるだろうし、個人の内心は常に不安定であるに違いない。 私はその実例をソ連や共産中国に於て見出すことが... ...続きを読む

    タグ:石川達三 経験的小説論 
    登録日時:2015/06/20(23:39)