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ユリウスさんのブログ

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アインシュタイン博士に学ぶ(2) -真摯な平和主義者-

「ひとはなぜ戦争をするのか」 (アインシュタインとフロイトの手紙) 講談社学術文庫


 1932年7月30日 A・アインシュタイン ⇒ S・フロイトへの手紙(書き出しのごく一部です)
「(前略)国際連盟の国際知的協力機関から提案があり、誰でも好きな方を選び、いまの文明でもっとも大切と思える問いについて意見を交換できることになりました。(中略)

『人間を戦争というくびきから解き放つことはできるのか?』 

これが私が選んだテーマです。」

→ お二人は天才物理学者と天才心理学者で、かつともに平和主義者です。それにドイツ語圏に住むユダヤ人で、やがて第二次世界大戦がはじまる時期ですから、二人にとっては勿論、世界中の人類にとっても切迫した大問題だったと思われます。(お二人はこの後、ナチスの家宅捜索を受けたりし、最後にはアメリカと英国にやむなく避難されました)

 このエントリーでは長文の手紙は割愛して、アインシュタイン博士がが戦争と平和について、さまざまな時期に述べられた言葉から、真の平和主義者の立場を学びたいと思います。

 なぜなら、現在の地球上は紛争の絶えない状態が続いており、それを解決するのに非常に大きな困難が横たわっているからです。IS国のテロ、戦後の国境線を力で変更を企てている独裁政権の中国の覇権主義、何を目的としているのか理解不能な北朝鮮の政治的不安定など。世界はこれらに対抗する手段を探しあぐねている状態です。国連も有効な機能を発揮できていません。これらの国の暴挙を決して許してはなりませんが、今のところ、関係国の集団的自衛以外、これらの暴力行為を防ぐ有効な手立てはありません。



 わが国内には、未だに米ソの冷戦時代に唱えられた一国平和主義の論調が数多く見られます。明らかに時代は大きく変化しているのに、ピントのズレた議論に終始しているわけにはいきません。とにかく、アインシュタインの戦う平和主義から、何かを学びたいと思います。

 引用文は主に"Einstein's Voice" (弓場隆訳)によりましたが、他の名言集や多くのWebsiteにもお世話になりました。この場をかりてあつく御礼申し上げます。




わたしは以前とおなじように熱心な平和主義者です。
しかし、ヨーロッパで兵役拒否をふたたび提唱するためには、攻撃的な独裁政権が民主主義国家に脅威を及ぼさなくなることが絶対条件です。
1920年代には独裁政権は存在していなかったので、わたしは、「兵役を拒否すれば戦争を回避できる」と提言しました。
しかし、いくつかの国に威圧的な状況が現れたとき、もし多くの人が兵役を拒否すれば、攻撃的な国がそうでない国より優位に立つことを直感しました。        (1941年12月30日、NY Times紙インタビューより)-A・アインシュタイン-(以下の引用はすべてアインシュタイン博士の言葉です)

→ 世界情勢の危機を読み取って、熱心な平和主義者は、この時から闘う平和主義者の道を一歩踏み出されたのでした。


わたしはガンジーの見解にはほぼ全面的に賛成です。しかし、もし自分や自分の家族を殺したり、生活をおびやかしたりする動きがあれば、暴力に訴えてでも抵抗するつもりです。        

→ 博士はガンジーが「無抵抗主義」ではないことを、十分理解してこのコメントを出されいると思います。
自分の家族が危害を加えられるのを黙って見過ごすことは、人間性に反することですから、耐えられないのは当たり前のこと。弱腰の無抵抗ではなく、凛とした積極的非服従主義と理解します。


原爆製造に関して私が果たした役割は、ルーズベルト大統領に原爆製造の可能性を調べる大規模実験の必要性を訴える書簡に署名したことです。
わたくしは、もしこの試みが成功したら人類に大きな危険が迫ることを十分に認識していました。
しかし、ドイツが原爆製造に取り組んでいて成功する可能性があることを知り、ついに踏み切ったのです。
わたしは徹底した平和主義者でしたが、それ以外に打つ手はありませんでした。        
→ どうしても強力な武器をナチスドイツよりも先に、連合国のアメリカが手に入れなければならないと考えられたのでしょう。この爆弾は戦争の抑止力としての価値も非常に大きいものですから。 
 まさか、原爆が博士の愛する日本に二つも落とされることになろうとは、この時、博士は夢にも考えられなかったに違いありません。


私は平和主義者であるだけでなく軍事的な平和主義者ですから、平和のためなら喜んで戦うつもりです。
戦争という自分にとって不本意な状況に苦しむより、平和という自分の信念のために死ぬほうがいいではありませんか。        

→ 筋金入りの平和主義者! 拍手!
 

偉大な文化を持つ小国が、正義を侮辱する勢力によって破壊されるのをじっと見ているのは、大国にふさわしい態度ではありません。

→ 十分な武器を持たず、独立自尊の精神が乏しい小国日本は、米国の核兵器の抑止力によって守られています。二重の歴史の皮肉です。


世界中の人々の理解を深める以外に原子力をコントロールする方法はありません。わたしたち科学者は、原子力エネルギーに対する人々の理解と社会への応用を促進する重大な責任を担っていることを認識すべきです。そうすることによってのみ、わたしたちは安全と希望が実現できます。

→ これは理解力不足から無用な核アレルギー反応をおこしやすい大衆にたいして、科学者として冷静な正論だと思います。


知識に基づかない信念は迷信にすぎず、したがって排除すべきです。

→ これだけ明確に知識が判断の基であることを表明されたら、気持ちがいいです。 図に乗って嫌なことを言うようですが、最近のTVや新聞で原子力発電の安全性や放射能の危険度合いなどを声高に語っている人たちは、「自分の理解できない事項についてはなんでもけなす」傾向があると見ています。加えて、大声を張り上げたり、激烈な言葉を使ったりして、自分の論拠のなさを覆い隠そうとしている傾向の人も見かけますね。(笑)





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