あさっての投資家さんのブログ

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竹、月、力の物語4

目次

第三話

 

 

第四話:竜宮城での衝撃
 
地上から海底へはるばる素潜りでやってきた配管工兄弟。
その名は毬雄(マリオ)と累二(ルイジ)。
使命は唯一つ、桃姫の救出です。
 
竜宮城にたどり着いた配管工兄弟。
「たのもぉー!桃姫を助けにきたぜぇー!!」
毬雄と累二は雄雄しく乗り込みます。
 
そんな荒ぶる2人が、竜宮城で目にしたものは、なんと…!
 
「それでさぁー、車持クンに蓬莱の玉の枝をねだろうと思ったんだけどぉ、
 流石に悪いからぁ、バック一個でデート1日OKしちゃったわけ。」
 
「いーな桃姫は。私のところに寄ってくるのって、ポセイドン様ぐらいだもの。」
 
そうです。
桃姫と乙姫はレディーストーク(?)を繰り広げていたのです。
 
予想外の展開。
思わず毬雄は驚きの声を上げる。
「なんで和気藹々と女子会をしとるんだぁー!?」
 
「あ、毬雄クンに累二クン。おっつー♪
 女子会に入り込んでくるなんて、ジェントルメン失格だぞー!」
 
「え、彼ら誰です? 桃姫の彼?」
海や川のことではないので、さすがの乙姫も配管工兄弟のことは知りません。
 
「ちがう、ちがーう。ただの知り合いー♪」
桃姫はおもいっきり否定しました。
 
唖然とした配管工兄弟。
(愕然とした理由は、彼でないと否定された事ではないだろう。恐らく。)
 
仕方なく海ガメがわけを話します。
「いや、元々は桃姫様が私を家来にしたいって言うから、
 乙姫様に会わせるため竜宮上に案内した訳ですよ。」
 
「なんじゃい、桃姫はさらわれたんじゃないんかい。」
ちょっと累二は残念そう。
 
海ガメは必死に否定しいます。
「滅相もない。100%桃姫様の意思です。
 桃姫様が、私をよこすお礼に乙姫様の為に合コン開いてあげるって言ったら、
 あとはご覧の通りで...」
 
彼らにとってこれほど衝撃の事実があったでしょうか?
桃姫を連れ去ったヤツが悪いヤツなら、
自慢のムッキムキの筋肉でボッコボコにして、
ストレス発散しようと思っていたのに、あてが外れてしまいました。
配管工兄弟は憤ります。
 
「ぬぬぬ、もしもカメの怪物が連れ去っていったんなら、
 甲羅の一つや二つかち割って成敗してやろうと思ったものを、当てが外れたぜ。」
 
「活躍の場が無かったのは残念だぜぃ。
 しかし兄貴ィ、ちょうど踏みつけやすそうなカメがいるじゃないですかぃ!」
 
キノコがあったら食う。カメを見たら踏みつける。
海ガメを見て、本能的に配管工兄弟が目を光らせます。
 
「やめて!甲羅がわれちゃうから!!」
カメの必死のお願いで、踏みつけることをあきらめた配管工兄弟。
しかし彼らの真の目的は別にあります。
果たして、彼らは桃姫を説得してお爺さんお婆さんのもとに連れ帰ることができるのか?
次回に続く!
 

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