ユリウスさんのブログ

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秋のかやぶきコンサート -ザイラー・ピアノデュオ-

福井県大飯郡の禅寺の本堂を移設した音楽堂(Photo by 日吉町HP),6日のプログラム(クリックで拡大)



 長い間行きたい行きたいと思いながら果たせずにいた、ザイラーさんのピアノデュオの秋のコンサートに、ようやく6日に行くことができた。

「25年前に母が教えてくれた音楽堂」
 まだ両親が健在だった頃、南丹市八木町の実家に帰った時、母が新聞の切り抜きで「こんなんが胡麻にできたんやてー」と音楽堂の写真を指差して教えてくれた。当時、大阪の伯父が定年退職後、園部町に古い農家を買って田舎暮らしを楽しんでいたり(伯父は釣り、伯母は野菜つくり、3人の孫の自然教育)、童話作家の田島征彦さんが村に引っ越してこられていたし(村人と楽しい交流あり、本にもなっている)、田舎の良さを見直そうという動きが少しあったように思う。
 ドイツ人の本格的なピアノは聴いてみたいと思ったけれど、何歳になってもちょっとミーハーなところのある母だったので、「ふーん」と生返事しただけでその話はそれっきりだったが、機会があればいきたいとずっと思っていた。

「碁友のY氏がかやぶきコンサートのファンだった」
 平原誠之氏のピアノコンサートを京都に住む碁友のY氏に勧めたところ、大阪まで行くという返事とともに、胡麻のかやぶきコンサートによく行ってるという情報を得た。それで25年前からの懸案のコンサートに行ってみようと思い立った。


エルンスト&和子ザイラー


 ピアノデュオコンサートは始めての経験だった。一台のピアノを四つの手で弾く曲ばかりだから、演奏されたのはバッハからリストまでの大家の作曲によるものばかりだったけれど、翔年は大半は初めて聴く曲がほとんどだった。かやぶき音楽堂で聴くピアノの音色は、コンサートホールより反響が少ないため、ピュアでシンプル、連弾は息がピッタリ、感情を抑えた演奏はさすがと思った。


「おにぎりとプリオフィルム」
 コンサートのお開きになって、帰り際に聴衆全員にザイラーさんの田んぼで収穫した有機栽培のお米の自家製のおにぎりをいただき、加えてプリオフィルム(葉から芽)という植物の苗をいただいた。これが恒例のザイラー流のおもてなしだそうだ。とてもアットホームなコンサートだったので、25年前、この音楽堂へ母を連れてきたらどんなにか喜んだだろうかと、ちょっと自責の念にかられました。



エルンスト&和子ザイラー著「晴耕雨奏」 立風書房刊(いまは絶版になってます)

「ザイラーさんと共通点」
 お土産をいただいたから言う訳ではないが、ザイラーさんとの共通点がたくさんあったのも嬉しいことでした。
 一つは田舎好きなところ。
 二つ目は有機農業。自称「タンボぼニスト」のザイラーさんは周囲の助けを借りながらご自身での米つくりをなさっているから凄い。翔年はと言えば有機栽培農業を堀氏にやってもらっているだけだけど。ザイラーさんは「アカ米」が自慢、翔年は「黒米」だけど。
 三つめはプリオフィルム(マザーリーフor葉から芽)が好きで、この植物を誰枯れなく上げるところ。この植物のことはこのBlogでも何回もとりあげています。
「マザーリーフの花」(2005/10/28)」

※プリオフィラム=マザーリーフ。 正式名 セイロンベンケイソウ(ベンケイソウ科)、学名 Kalanchoe pinnata、生息地  南アジア・東南アジア亜熱帯原産の亜熱帯植物。(日本では小笠原諸島・南西諸島に生息している)
 この植物は見る人間を不思議がらせたり、感心させたりしてくれるので、別名がたくさんつけられている。曰く、ミラクルリーフ、マジックリーフ、灯篭草,ハカラメ(葉から芽)、クローンコエ、幸せの葉っぱ、などなど。秀逸は「ハバカリさん」、その心は「葉ばっかり」で、めったに花がさかないので。(笑)
 

 読者の中にも「かやぶき音楽堂」へ出かけられた方もいらっしゃるのではないかと思うし、プリオフィルムをさいばいして楽しんでいらっしゃる方はもっと多くのではないかと思っています。

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