ユリウスさんのブログ

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下手の会談休むに似たり  - 小沢、輿石会談 

 「下手の会談休むに似たり」とは28、29日に計3回も持たれた民主党の小沢一郎元代表と輿石東幹事長の会談のことだ。

 翔年は思う。男と男が3回も会談して、何の結論も出せず、先送りを繰り返すとは情けない。腹を割って話ができない人物、すなわち二人は小物の政治家というほかありません。

  二人とも「後の祭り」をやっているのが分かっているのか。善悪は別にしても、既に消費税増税関連法案は民主、自民、公明の三党合意がなされ、民主党では党内手続きが終わり、衆議院で可決されたものである。再三、首相が「政治生命をかける」といった法案、それも党内手続きが済んだ法案について、本会議で党に反した行動を採った党員は何らかの処罰があって当然ではないのか? 
 一兵卒の小沢が「首をはねろ!」と迫り、幹事長の輿石が「それじゃ、介錯をしてやろう」と応じればいいだけのこと。それなのに、二人は何を今更グダグダいっているのかと思う。


小沢元代表:「このまま参議院においても消費税法案を強行的に採決して通すことになると、民主党の枠を越えて、直接、国民の皆さんに訴えていかなければならない」


小沢元代表には嫌味たっぷり、こうアドヴァイスしよう。
(1) 政党交付金は1月1日が基準日だから、それまでの間に備えて得意の違法スレスレのヤバイことをして資金を集めなさい。金がなかったら子分は50人も集まりませんよ。
(2) 政権交代後、2年10か月近くになるのに、年間16・8兆円の財源捻出が可能としたマニフェストはどう説明する? 自分が幹事長を8か月以上務めていた時、公約実現に努力しましたか? 高速道路の無償化は? マニフェストは既に完全に破綻しているのじゃないの。
(3 ) 世論は逆風です。もっともっとマニフェストにこだわりなさい。それでももう国民をだますことはできません。



輿石幹事長:「小沢元代表との対応は、そう時間をかけてもなかなか結論は出にくい。しかし、私に任してもらえるかと言ったら、(総理は)ぜひお任せしたいと」


輿石幹事長へのアドバイス。
(1) 党内問題をここまでこじれさせた責任の一端は幹事長にあることを自覚しなさい。党内融和策は政策ではありません。
(2) できるだけ党に障りが起こらないように心がけながら、現在の事態を長く続かせることにもっと腐心しなさい。医者が無意味な延命措置をするように。そうしたら、もう先がないことを党員が知りところとなり、決断できない民主党議員の尻をたたくことになって、政界再編のキッカケ作りにはなるでしょう。
(3) 解散権は総理の専管事項です。それなのにダブル選挙だとか解散の時期だとかあれこれコメントするのは僭越です。それを諌めるシャンとした側近やブレインが居ないことが丸見えですぞ。



※1 囲碁の諺「下手の考え休むに似たり」: よい考えも浮かばないのに、いくら時間をかけて考えても無駄なことで、休んでいるのと同じでしかないという意味。翔年は長考派に属するのでこの諺に弱い(笑)。からかうにはいい諺ですね。
※2 「下手の」が正しく「下手な」は間違いです。


 もう一つの諺「バカも休み休みに言え!」を、「政治生命をかける」野田総理に、「重大な決断をしなければ…」の小沢元代表に、党内融和を最優先にして「ああだ、こうだ」の先送りをくりかえし、さらに総理の専管事項である解散権に触れる解散時期についてまでコメントする輿石幹事長の3人に送りたい。




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