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BNPパリバの1-3月:15%増益

 欧州最大の銀行、フランスのBNPパリバの1-3月(第1四半期)決算は、前年同期比15%増益となった。

国内と米国の消費者向け銀行事業が寄与した。

  4日の同行発表によると、純利益は26億2000万ユーロ(約3100億円)と、前年同期の22億8000万ユーロから増えた。ブルームバーグ・ニュースがまとめたアナリスト10人の予想平均では22億2000万ユーロが見込まれていた。

  ボードゥアン・プロ最高経営責任者(CEO)は発表資料で、「すべての事業部門が好決算に寄与した」と説明した。同行は金融危機中に同業他社の苦境を尻目に買収を進め、預金残高でユーロ圏最大の銀行となっている。

  リテール銀行(小口金融)部門の利益は全体で、前年同期比25%増えた。法人向け・投資銀行部門の減益を補った。同部門の利益は4.6%減の16億4000万ユーロで、アナリスト予想の14億7000万ユーロを上回った。

  資本市場関連と助言業務からの収入は15%減。債券セールスの低調が響いた。ファイナンスからの利益は6.8%増の11億4000万ユーロ。同行によると、価格上昇を背景にエネルギーと商品関連が堅調だった。

  株主資本利益率(ROE)は15.1%で前年同期から0.7ポイント上昇。貸倒引当金は31%減。これにはエジプトとチュニジア関連が含まれる。普通株Tier1(中核的自己資本)比率は3月末に9.5%(前年同期は8.3%)だった。

  フランス国内の消費者向け銀行事業の税引き前利益は14%増。米部門のバンクウエストは74%増益だった。

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