ヨッシーさんのブログ

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エコノミストと競馬予想記者。。。

「競馬の大穴予想なんてそんなに簡単に当たるもんじゃねえよ。」
これは東京にいた頃、新潟に帰る新幹線の後ろの座席から聞こえてきた声です。ちょうど週末に開催される新潟競馬場に行くところのようで、顔をチラッとみたら某競馬専門紙の穴予想で名の知れたM記者でした。隣には同僚の姿も。

どうも、編集長からもう少し的中率を上げるように言われたのに反発していたみたいです。競馬新聞(スポーツ紙を含め)はいかに予想が的中したか、いかにすごい大穴を当てたかを常に争っています。それらが、売り上げに直結するから真剣です。

新聞社は新聞に「○○記者、東京10レース◎-▲で15,880円的中!!」というようななるべくインパクトのある見出しをつけたいのです。なので、新聞社は記者に本命予想記者から大穴予想記者まで役割を決めて、記者は自分に与えられた配当が出るような予想をしなければなりません。そうして、本命がきても大穴が出ても、記者の誰かしらは必ず当たるようにして的中率を高めているのです。

新聞社は大穴を当てたという見出しを求めるめた、穴専門のM記者は編集長からハッパを掛けられたようでした。私も当時は競馬を毎週楽しんでいましたので、「競馬に携わっていて競馬を楽しめないのは可哀想だな」と思ったのを覚えています。

さて、エコノミストもこれと同じようなことがあるのではないでしょうか。経済紙、マネー雑誌などを見るといろいろなエコノミストが様々な経済予測、相場予測をしています。でも、同じ条件下であっても超強気派から超弱気派まで様々な予測が乱れ飛んでいます。素人の私から見ても、なんで今こんな予想をするのということもあります。

もし、エコノミストも所属する会社から、お前は強気派、お前は弱気派などと決められているとしたら、エコノミストは持論を抑えて指示されたような予測記事を書かないといけないのでしょう。そして、1年後くらいに相場が暴落していれば、弱気予測を書いた人を「この暴落相場を1年前から予測していた」エコノミストとして紹介するのではないでしょうか。その逆も当然ありかと思います。誰かしらが、この相場を予測していましたよ、という実績が欲しいのでしょう。

エコノミストと競馬予想記者を一緒にするなと怒る方もいらっしゃるかもしれませんが、どちらもボランティアで予測、予想をしているわけではないのです。彼らはもちろん個人投資家や競馬ファンのために予測、予想しているわけではなく自分の会社のためにしているのです。ですから当たっても外れても何とも思っていないのではないかなと思っています。

強気派担当の人は、強気の材料ばかり集めてきて予想すればいいのですし、弱気派担当のひとは弱気の材料ばかり集めてきて予想すればいいのですから、素人でも出来なくはないと思います。マネー雑誌の編集者も中立の予測記事ばかりを書かれても、売り上げにつながらないでしょうから、両極端な予測の人を並べるのでしょう。

なので、エコミストの経済予測、相場予測も競馬予想記者の馬券予想も結局は当てにならないということだと思っています。記事を参考とするにはいいかもしれませんが、予測、予想を鵜呑みにして相場に参加したり、馬券を買ったりするのはとても危険な行為だと思います。

私はもともとエコノミストの予測も競馬予想記者の予想もまったく参考にしていませんから、どんなことが書いてあっても驚きませんが、初心者の方はどうぞご注意あれ。
10件のコメントがあります
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    大方当たらないのは人の常。

     本当に当てられるんだったら、わざわざ、新聞社などからエサ?を貰わなくとも、一人で食っていけるか、投資顧問にでもなるでしょう。

     当たらない、当たらない。
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    ヨッシーさん
    2008/1/14 14:43
    株将軍さん、こんにちは。

    まさにそのとおりです。本当に自信を持って予測できるなら自分で儲けるのが最優先ですもんね。

    でも、強引な強気予想など読んでいると、こんな資料まで持ち出して・・・と涙ぐましい努力に思わず笑ってしまうことがあります。

    人の言うことより自分の信念で、これが投資の基本ですね。
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    みやまな鉄砲長さん
    2008/1/14 14:52
    こんにちはヨッシーさん

    やはりギャンブルを知るヨッシーさんだからこそですね。
    俺学生のころ栗東トレーニングセンターの近く
    に住んでたことあるんですよ。
    俺も昔は、新聞記者の推奨している馬を
    よく買ったものです。(^^ゞ
    堅い人は、人気馬に印打っとけば、
    実は非難されることはないんです。
    穴記者はどれだけ穴を狙えるか?でしょうね。

    人の心理って不思議で外れる人の記事は読まないくせに
    当たるとすごくそこに注目が行くんです。(^^ゞ
    インパクトというか「あの人はすごい!」のような。。

    ギャンブラーで風を読む人に大切な要素かなと(笑)
    俺は、10年前競馬関係に就職活動しようとしてた人
    ですから。(裏経歴)

    >彼らはもちろん個人投資家や競馬ファンのために予測、予想しているわけではなく自分の会社のためにしているのです。

    当たってると思います(^^ゞ
    何のためにやっているか?そこが違いますしね。
    株式投資も人気で決まることあります。
    誰かが買いといえばそこに集まる傾向もあり、
    誰かが売りだーとか言うとそこに集まる傾向
    (そこに乗るのも大切なんですけどね。短期の場合)

    >ですから当たっても外れても何とも思っていないのではないかなと思っています。

    見たときにやっぱりなと思うことあるでしょ?
    この人ならこういう予想出してくるなとか^_^;
    昔からそういう風に見れるところがあって
    株もその辺は同じだなと思うことが多々あります。

    となると
    『自分は何を基準にしているか?』
    というのは
    「ゆるぎないものを持つ(企業選定、ルールなどなど)」
    のがいいのかなと思うことが多いっす。(^^ゞ

    情報心理的なところ、
    最近は「情報は望まなくても、入ってくるものだから
    不必要なものは捨てる」これは大切なことかと。^_^;
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    ヨッシーさん
    2008/1/14 15:07
    鉄砲長、こんにちは。

    どうしてもギャンブルと投資がダブってしまう悪い癖が。

    >人の心理って不思議で外れる人の記事は読まないくせに
    当たるとすごくそこに注目が行くんです。(^^ゞ
    インパクトというか「あの人はすごい!」のような。。
    本当にそうですね。スポーツ新聞なんてG1シーズンになると、たまたま大穴を当てた記者が翌週の1面を飾ったりしますからね。

    >俺は、10年前競馬関係に就職活動しようとしてた人
    ですから。(裏経歴)
    これはびっくり!!サプライズ!!

    いろんな雑誌なんかを見ていると、この人はこういうこと書いているんだろうなって大体分かってしまいますよね。でも、そういう人がニュアンスを変えてきたときは要注意ですが。

    >「ゆるぎないものを持つ(企業選定、ルールなどなど)」
    のがいいのかなと思うことが多いっす。(^^ゞ
    こういう基準がないと流されっぱなしになりますから、やっぱり一定のルールは大事ですね。

    私も情報や勉強で得た知識は、一度吸収して要らないものを遠慮なく削ぎ落とすということを考えていますが、未熟なもので流されてしまうこともあります。まだまだです。
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    はなさか兄さん
    2008/1/15 19:42
    こんばんは

    >>「○○記者、東京10レース◎-▲で15,880円的中!!」
    このコメントよく目にします^^
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    ヨッシーさん
    2008/1/15 19:58
    はなさか兄さん、こんばんは。

    新聞社はこれを出したいがために記者に本命担当から大穴担当まで役割を決めているんですからね。これに惑わされてはいけません。
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    しぶきさん
    2008/1/15 21:16
    -)チラッ・・・

    > 「競馬に携わっていて競馬を楽しめないのは可哀想だな」と
    > 思ったのを覚えています。

    自分の仕事を選ぶにあたり、「趣味を仕事にするな」ということを言われたことがありました。自分の好きなことを仕事にできるならサイコーやん、と当時は思ったものですが、趣味として楽しむ範囲で接する世界は、いわばオモテの部分。一方、仕事として携わる場合は、趣味の世界では見えていなかった面にも関わることになるわけで、それはウラの部分と言っていいのかもしれません。そしてそのウラの部分を知ることによって、趣味が趣味でなくなってしまう場合もある、ということを後の社会経験で知ることになりました。競馬記者のお話は、まさにそのケースだなぁと思いました。


    さて本題の、エコノミスト予想のお話について私見を・・。

    株価が高値圏に到達し、あるアナリストは売りを推奨していましたが、その後一段高をつけたあと、2週間後に天井をつけて、1ヶ月後に推奨時より株価が下がった場合、このアナリストの予想は当たったと言えるでしょうか?(こういうこと、結構ありますよね(苦笑)

    その予想を出して1ヶ月間は高値推移でしたから、はずれている、とも言えますが、その後は予想どおり下回ってきていますから、当たっている、とも言えます。

    この場合に限らず、アナリスト予想は、時間軸(いつまで、いつから)に対してほとんど触れていませんから、目先外れたとしても予想期間の延長(?)が許される世界ではないかと思っています。まさに「動かない時計も、1日に2回は正確な時を示す」の相場格言そのものではないかと。

    長々と書きましたが・・・競馬記者は、このレース、という時間軸が固定されている中での予想ですから、アナリストよりよっぽど立派な予想家だと思いました。


    (注)
    「動かない時計も、1日に2回は正確な時を示す」
    (時計の針が12時で止まっている時計でも、12時と24時だけは正確に表すことから、万年どちらかのポジションを取っていれば、いずれ当たるという意味です)」
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    ヨッシーさん
    2008/1/15 21:29
    しぶきさん、こんばんは。

    確かにエコノミストは時間軸という点では有利というかずるいですよね。自分の予測に都合のよいところで「当たっています」と言えますからね。場合によっては1年も前の予測を持ち出してきますからね。

    私は一時、競輪にはまって(今の数倍)競輪の予想屋に弟子入り状態になっていたことがあります。その時師匠はつくづく「お前は競輪を楽しめていいなあ」と言われたのを思い出します。もし、今の仕事をやめて師匠の仕事を継いでいたら、競輪を楽しむことはできなかったでしょうね。


    競馬新聞の記者は読者と直接対峙することはほとんどありませんが(指定席の上のほうにいくと遭遇しますが)、競輪の予想屋は厳しいです。予想は客に手渡し、数分後には結果がすぐに出て、当たれば祝儀ももらえますが、外れれば文句言われ放題です。やっぱり私にはできない仕事ですね。
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    Rsunさん
    2008/1/18 04:53
    後れ馳せながら・・・。

    成る程、なるほど、ごもっともですね。

    モノづくりをやっているせいか、
    「モノは嘘をつかない。でも人間は嘘をつく(方針、戦略などで都合のいい方に言う・・・政治家が典型的)」

    と、思っているので、
    >私も情報や勉強で得た知識は、一度吸収して要らないものを遠慮なく削ぎ落とすということを考えています

    と言われるように、
    ”自分で確認しないと信じられない、力にならない”
    と思っています。

    この考えは、株には向かないのかな?と思っていますが、
    ”いつか自分の勝ち方をあみ出してやる”と思い、負け続けています。

    ん~どうなるんだろう・・・。
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    ヨッシーさん
    2008/1/18 06:12
    GT-Rさん、おはようございます。

    モノは嘘をつきませんからね。人の言うことは話半分という言葉があるように簡単には信じられません。まして、その人の立場を考えれば考えるほど信じられなくなる場合もあります。嘘をつきたくなくても自分の給料のためにやむなくそうしている場合もありますからね。

    今は情報が溢れている時代ですから、自分で取捨選択しないと情報に飲み込まれ何が真実だか見えなくなってしまいます。自分で真実を見極める目を持ちたいと思っています。

    やり方次第では「自分の勝ち方」は編み出せると思いますよ。勝ちパターンと負けパターンを考えて前者を多く、後者を少なく、出来ればなくすようにすればいいわけですよね。でも、これはなかなかというかかなり難しいですよね。ぜひ頑張って編み出してください。私も自分のパターン作りに試行錯誤しています。
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