あおぞら郵船さんのブログ

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3/12 中期経営計画発表


【取引銘柄】


(売)第一三共 150株 1,765円→1,785円 +1,000円


 


【ポートフォリオ】


・第一三共 300株 1,889円→1,787円 -31,800円


・第一三共 300株 1,823円→1,787円 -11,800円


・第一三共 250株 1,800円→1,787円 -4,600円


 


(含み益-48,200円 実現益+4,800円 余力80万円)


 


いよいよ、第一三共の中期経営計画(10-12年度)が発表されました。


・プレスリリース


http://www.daiichisankyo.co.jp/4less/cgi-bin/cs4view_obj.php/c_ir_s_detail_n2/693/2ndMTP_JN_PR_FINAL.pdf


忘れもしない、08年6月12日のランバクシー社買収の記者会見で、「2012年度までにジェネリック事業を50億ドル規模に成長させる」と豪語されていました。


その後、ランバクシーの工場の品質管理問題での米FDAによる禁輸措置の発動、ランバクシーの株価下落とそれによる損失、そして、先週のハルナール後発品の承認延期など、度重なる誤算が記憶に新しい所です。


さらに、これに期待の新薬プラスグレル(エフィエント)の承認延期が追い打ちをかけました。


・1年半前の記事 (この時もプラスグレルの承認延期で塩漬け)


http://ameblo.jp/utasora/entry-10109655254.html


 


率直に、中期経営計画の見直しは必然の状況でした。


ただ、2010年問題を抱える他社、アステラスや武田薬品の方も厳しいのは同じで、むしろ、アステラスや武田薬品の方が状況的に厳しいのではないかと私は思っています。


特に、武田薬品は今後、主力製品のタケプロンとアクトスの特許が切れますが、この2剤だけで約6500億円(08年度)を売上げています。これは全売上高約1兆5千億円の40%超ですので、どう考えてもカバーできる金額ではないように思えます。


よって、第一三共が順調に業績を伸ばし、武田薬品が売上げ激減した場合、2015年度あたりで第一三共が武田薬品に追い付く、という状況も十分に考えられると思っています。


もちろん、ランバクシーの度重なる誤算もあるように、そう上手く行くかは分かりませんけどね。


 


さて、今回発表された第二期中期経営計画。


中々、期待通りといった感じですね。


特に、『1株利益を倍増させる』というのが大きな材料ですね。


株主にとっては単純に株価2倍の印象があります。


 


・第二期中期経営計画(10-12年度)


売上 9600億円 → 1兆1500億円


営業利益 960億円 → 1800億円


海外比率 50.8% → 56.5%


1株利益 63.9円 → 140円


ROE  5.2% → 10%


想定為替レート 1ドル115円 → 1ドル90円、1ユーロ130円


ランバクシー売上 1480億円 → 2700億円


新興国(日米欧以外)売上 1500億円


・上市目標新製品


インフルエンザワクチン「ラニナミビル」(日)


アルツハイマー薬「メマンチン」(日)


抗Xa剤「エドキサバン」(日)


骨髄がん抗体医薬「デノスマブ」(日)


経口抗血小板剤「プラスグレル」(アジア)


高血圧薬(オルメテック合剤)「CS-8635」(欧米)


欧米のエドキサバンは13年度以降


 


中々、良い内容ではないでしょうか。


ちなみに、前の中期計画では12年度に営業利益2400億円などとしていましたので、今回の960億円はマイナス1440億円の大幅修正です。売上の9600億円は変わらず。


この1440億円のマイナスが、例のランバクシーの件、新薬の承認延期、為替の円高進行、医療費抑制政策など、諸々の“誤算”の総額、ということなんでしょう。


まぁ、前の中期計画があまりに話が良すぎたために、修正しても、魅力はあるような印象ですね(笑)


これで一安心といった感じですね。


ちなみに、アステラスの中期経営計画は通期決算後の5月25日です。 


 


 


「ランバクシーさえこけなければ大丈夫だね~」












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