TIW藤根 靖晃さんのブログ

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【東芝】来期のNANDフラッシュの過度な収益貢献は期待しづ…

来期のNANDフラッシュの過度な収益貢献は期待しづらいだろう

<株価に割安感は見られず>
現在の株価に指標面から割安感は見られない。株式市場は来期のNANDフラッシュによる収益貢献が当初期待ほど大きくならないことを今後織り込む展開をTIWでは想定。中小型液晶など不採算事業が来期どこまで改善するのか不透明感も強く、市場の期待値が徐々に低下する可能性がある。

<通期営業利益計画も余裕含みとはいえない>
10/3期3Q(10-12月)は、前年同期比6%増収、営業利益102億円。通期売上計画は4,000億円引下げられたが、固定費削減を積み増し、営業利益予想は据え置かれている。営業損益面では、半導体が500億円引上げられた一方、PC、中小型液晶、医用システムなどで下方修正された。社会インフラは期末に収益集中の季節性もあるとはいえ、通期1,000億円の営業利益(全社)も余裕含みとはいえなくなった印象。

<来期は半導体の改善が増益牽引役に>
10年のNANDフラッシュ価格は大幅調整の可能性は低いとみるものの、需要はApple社の新製品投入後に一服も想定され、10年を通して大きな上昇は期待できないだろう。ただ、今期は1Q(4-6月)まで大幅赤字が続いていたことを踏まえれば、来期半導体の営業損益は大きく改善し、全体の増益の牽引役になるとTIWでは考えている。(服部 隆生)

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コンテンツ提供元 : 株式会社TIW http://www.tiw.jp/
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