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新型インフル、ブラジルの死者が世界最多557人

新型インフル、ブラジルの死者が世界最多の557人に
 【サンパウロ綾村悟】ブラジル保健省は26日、新型インフルエンザ感染による死者数が22日までに557人に達したと発表した。政府系ブラジル通信などが報じた。
 ブラジルは、18日までの時点では死者数387人と、世界で米国・メキシコに次ぐ3番目だったが、26日の発表によって米国の552人を抜き世界最多の死者数となった。感染者数も5206人となっている。

 ただし、死者数の人口比ではアルゼンチン(439人)やチリ(128人)の方が新型インフル感染による死亡率は高くなっている。

 ブラジルの死者数は、南東部のサンパウロ州や南部のパラナ州、リオグランデドスル州に集中、感染者数の増加は南半球で寒さが最も厳しくなる7月から8月初頭にかけて最も増えた。ブラジルの感染者数は8月の頭を境に減少に向かってはいるものの、死者数の増加はしばらくは続くものとみられている。

 ブラジルでは、隣国のアルゼンチンやチリに比べて感染拡大が遅かったが、本格的な冬に入ると、寒さが厳しくなる南東部・南部で感染が一気に拡大した。北半球の日本はこれから秋、冬と向かうことになり、全般的にブラジルより寒さが厳しくなる中で新型インフル対策が急がれるところだ。

 また、ブラジルでは新型インフル感染による死者数の1割以上にあたる58人が妊婦となっており、幼児や老人、深刻な持病を持っている人に加えて妊婦の死亡率の高さが際立っている。妊婦の死亡率の高さには、医療機関での対応の遅れに加えて、妊婦が抱えやすい呼吸器系の問題も含まれるという。

 保健省や地方政府は役所や企業に対して、妊婦の職員に対する自宅待機や隔離した職場の確保などを求めているが、期待したほどの効果が上がっていないとの報告もある。

 ブラジル政府は現在、新型インフル対策のために21億レアル(約1060億円)の緊急予算を組み、ワクチン確保などを急いでいる。
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