映画ずきのしんちゃんさんのブログ
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オバマ期待と実態悪との綱引き
9日の日経平均は、8836.80(-39.62)と小動き。水準としては 転換線8928はきっているが、基準線8587をまだたもっている。MACDは頭をまるめているが、プラス圏でまだシグナルよりわずかに上。為替が円高にうごいているわりには、底が固いともいえる。週足も、ボリンジャーは外へ広がりつつあり、MACDも上昇していて、まだ腰折れてくる感じはしないものの、RCIは天井圏に達しており、リズムとしてはそろそろ息切れしてくるところである。アメリカの雇用統計をうけて実体経済への懸念が広がり、オバマさんの経済政策への期待も、そろそろ弾切れになって、しぼみ始める懸念がある。そういう心配をこなして値を保てるかどうかが問われる。
9日のダウは、8599.18(-143.28)と下落。アメリカの雇用統計は52万と予想に近かったが、失業率が7.2%と16年ぶりの高い水準ということで売られた。水準としては転換線8726を割り、基準線8603をわずかに下回ったところ。ここで下げ止まれるれば目先上昇が続くが、MACDはゼロラインすすれにさがっており、RCIも頭を丸めており、目先調整に入る可能性がある。週足は転換線8304の上で反発局面であり、MACDもマイナス圏ながら上昇中なので反発局面は変わっていないが、RCIが天井をうっているので、中期的にも調整局面になる可能性がある。ただこれ以上下がるとボリンジャーが下に広がって、下降トレンドが発生する危険もないとはいえない。
ドル円は結局94で頭を打って下降をはじめ、転換線92、基準線91.37もやや割り込んで90.29まで来てしまっている。上昇してきたMACDも頭打ち、RCIも天井を打って下降をはじめており、こちらはかなり明確にドルの戻りは一巡したきらいがある。週足は転換線93.26もちゃんと回復できないままなので、中期的にはドル安トレンドはまだ転換していない。ただ週足MACDは底ばい、RCIは徐々に底から離れている形なので、急激に下げて最安値を更新するような勢いはなさそうだ。
オバマさんの就任を間近に控え、オバマ政権への期待と最悪の実体経済とが拮抗している状況にかわりはないようだ。期待で上げてきたNYも東京も、一服して、様子見にはいりそうな気配である。期待がふくらんだり、実態に失望したりを繰り返しながら、昨年来の急速な利下げやオバマ政権の政策が、本当に効いてくるかどうか、見守る形にはいるのではないか。ただ、為替については、ドルの戻りは一巡しても、日米金利差がなくなったことから、さらなる急激な円高は起こりにくそうと期待はしたいところ。もういちど円高にふれて下値を試して二番底をつけるかもしれないが、最安値をきってくることgなければ、東京は多少NYより底堅く推移するかもしれない。
為替については金利差でなく量的緩和への温度差が効いてくることはないでしょうか?
量的緩和ではマンデル・フレミング理論は成立しない、ということでしょうか?
素人なりに思うのは、たしかに量的緩和でもマネーサプライが動くのは事実でしょうが、量的緩和に踏み込むという局面では物価水準が一定とか、期待インフレ率がゼロといったモデルの前提があやしいのでは・・・デフレ局面を前提にしてモデルを組み立ててみるとどうなるのか、気になりますけどね。
ご存知なら教えてください