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Testimony of George Soros #3

#2
http://minkabu.jp/blog/show/100681

自著「The New Paradigm for Financial Markets(邦題:ソロスは警告する)」において、私は現在の危機は過去の種々の金融危機と異なっていると主張している。その主張は、米国の住宅バブルの爆発は、1980年代から成長し続けてきたずっと巨大な”スーパーバブル”の起爆剤になったという仮説に基づいている。スーパーバブルにおける基調トレンドは、信用とレバレッジの増大であり続けた。消費者や投機家や銀行に範囲を拡張しようとしまいと、第二次世界大戦以降ずっと、信用はGDPよりも速いペースで拡大し続けた。しかし、ロナルド・レーガンが大統領になりマーガレット・サッチャーが英首相になった1980年に間違いが支配的になり、その間違いによって成長が強化された時、成長速度は加速しバブルの性質を帯び始めた。

その間違いは金融市場の一般的な理論に由来し、前述したようにその理論は、金融市場は均衡に向かう傾向があり、逸脱はランダムであり、その逸脱は外的要因に起因するというものである。自己の利益の追及は自由になされるべきであり、市場は規制を撤廃されるべきだという信念を正当化するために、この理論は使われてきた。私はその信念のことを市場原理主義と呼び、間違った論理を用いていると主張する。規制とその他全ての政府の介入が不完全だからといって、マーケットが完全であるということにはならない。

市場原理主義は誤った仮定に基づくものではあるが、金融資本の所有者と経営者の利益にとってはうまい具合に作用してきた。金融市場のグローバル化は金融資本が自由に動き回ることを可能にし、個々の国が課税をしたり規制をしたりするのを難しくした。金融取引の自由化もまた、金融資本の経営者の利益にとって役に立った。そして(金融技術の)革新の自由が、金融機関の収益性を高めた。金融セクターは、米国株式市場で時価総額で25%を占めるまで成長し、他のいくつかの国ではさらに高い割合にまで成長した。

市場原理主義は間違った仮定に基づいて築かれているので、経済政策を導く原理として1980年代に市場原理主義が導入されたことは、負の結果を招く運命にあった。事実、それ以降我々は一連の金融危機を経験した。しかし、不運な結果は、グローバル金融システムの中心では起こらず、主にその周辺諸国で起こった。そのシステムは、先進国、特にIMFでの拒否権を享受する米国の支配下にある。

例えば1980年代のS&L危機や1998年のLTCMの破綻など、危機が米国の繁栄を危険にさらすような時はいつでも当局が介入し、破綻しそうな金融機関の合併の方法を見つけ、経済成長が危険にさらされる時は通貨と財政の刺激を提供してきた(金融緩和と財政出動)。実際に、このような定期的な危機は、継続的な信用膨張の基調トレンドと、金融市場には好きなようにやらせるべきという広く行きわたった過ちの両方を強化する上出来な試練となった。

その試練を成功させたのはもちろん金融当局の介入であり、己の行き過ぎを是正する金融市場の能力ではなかった。しかし、投資家と政府が都合の良いように誤解するにはうってつけであった。新興国に比べての米国の相対的な安全性と安定性は、世界の他の国々から貯蓄を吸い上げ、ピーク時の2006年の第一四半期にはGNPの7%に達した経常赤字を垂れ流すことを、米国に許容した。最終的に、Fedと他の当局は市場原理主義に屈服し、規制に対する彼らの責任を放棄した。彼らは、米経済を安定して保ったのは彼らの行動によるものだったことをもっと知るべきだった。特にアラン・グリーンスパンは、デリバティブのような革新的な金融技術のユーザーに自由を与えることは、その後ろで時々発生する金融の災難を片付けることはささいな犠牲に過ぎないと思うほどの大きな利益をもたらすと信じていた。そして彼の自由放任な政策がもたらすコストと利益に対する彼の分析は、スーパーバブルが続く間は完全に間違っていたわけではなかった。今やっと、彼は自身の議論に欠陥があったことを認めることを強いられている。


#4へ続く
http://minkabu.jp/blog/show/100980
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登録日時:2008/11/17(00:44)

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