さ のさんのブログ

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無知のレベル

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「無知の知」という言葉は皆さんもご存じでしょうが、投資の行動心理学(ジェイク・バーンスタイン著)のプロローグに書かれた内容は、この「無知の知」を詳細に分類している点が興味深いのでご紹介します。

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無知の第一段階:本当の無知。自分が無知だと知らないこと。
無知の第二段階:自分が知らないということを知っていること。
無知の第三段階:自分が知らないことを知り、知らないことが何であるかを知ること。
無知の第四段階:以上のことをすべて知り、向上するための行動を欲するが、どうすべきかわからないこと。
無知の第五段階:自分が知らないことを知り、それについて何をすべきか知っているが、行動できないこと。
無知の第六段階:自分が知らないことを知り、それについて何をすべきか知り、行動をとるという、望ましき無知。
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第五段階以降は、無知とは別の話じゃないの?
なんてつっこみどころはありつつも、
やっぱり大事なのは第五段階から第六段階へ上り詰めること。

知らないことが何なのか知っていて、どうすべきか対策を練れたとします。
が、
対策を練ることと、
その策を忠実に実行できることとの間には深い溝があるわけで。

この溝は当然ながら株式投資だけにとどまらず、大げさに言えば人生全般につきまとう話なわけですが、
株式投資はこの溝を飛び越えられないが故の悲劇をより顕著に表してしまうものではないでしょうか。


「じゃあおまえさんはどこに位置してるのさ?」
って聞かれたら、
「当然ながら第六段階!」
なんて言えるわきゃありません。

第二の部分もあれば、第五の部分もあるでしょう。
たまには第六もあるかもしれませんが。

当たり前のことを書きましたが、
このばらつきをできるだけ第六に収束させることが、これからも長いこと続いていく課題なんでしょうね。
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10件のコメントがあります
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    金の延べ棒さん
    2007/8/18 23:04
    これは投資でなくても言えますね。

    しかし、私は投資については知らないことだらけなので、第2段階だと思いますが、ある程度経験を積むと、調子に乗って第2段階から第1段階に落ちてしまうのかもしれないなーと思いました。

    少なくとも、知識をつけても知らないことがあるとわかっていないといけないですね。
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    さ のさん
    2007/8/18 23:10
    たしかに、第一段階に落ちてしまう瞬間もありそうですよねぇ。
    気をつけないといけませんね。
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    みやまな鉄砲長さん
    2007/8/18 23:15
    行動心理学というよりなんか哲学めいてるきが。。。
    私の場合、
    わからないことをわからないとは言うんですが。。。
    理解して行動に移すのは難しいです。

    無知の第六段階なら悟り開いてそうです。
    勉強になりました<(_ _)>
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    さ のさん
    2007/8/18 23:20
    いやぁ、
    今回のサブプライム問題にしたって、真実をすべて知ることってできないわけですよね。

    だからこそ、ルールを作ってそれを守る、ってことが重要になるんだと思います。
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    アミノさん
    2007/8/19 13:23
    なるほど「無知→知」への体系について説得させられました。

    でも、ある"知"について第5段階であっても、いざ行動に移す時に関連性の高い"知"が実はまだ第2段階だった。そのために行動に移せない・・・・ということがよくあるかと思います。かといって、関連性の高い"知"を芋づる式に引っ張り出し、全てを第5段階までもっていって行動に移し・・・なんてことしたら気が遠くなりそうです。

    じゃあ仕方ない、関連性の高い第2段階の"知"は目をつぶって、「エイヤーッ!」で進むしかないような気がします。目をつぶれない保守的な性格の私には大変厳しいことなのですが。
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    さ のさん
    2007/8/19 13:52
    そうですね。

    すべてが同じ段階にあるわけではないので、どうしても低いレベルの部分に足を引っ張られてしまう可能性は高いと思います。

    これにたいしては、
    「何を知らないかわからない部分がある」ということを認識した上で、そういった「わからないこといっさいがっさい」への対策を練る、という方法が考えられると思います。

    投資対象企業の業績が良いと分かっていたとしても、事前に決めたロスカットルールに抵触したら躊躇なく損切りする、というのはこれにあたりますよね。

    株価下落の背景にあるものが、
    ・世界的な景気の後退にあるのか
    ・内部のインサイダー的なものであるのか
    その他諸々わからないわけで、原因がわかるまで持ち続けていたら結局大損害になってしまった、というのは残念ながら起こりうることですね。
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    あっきんさん
    2007/9/5 18:56
    こんばんは。

    とても勉強になりました。

    「投資」に的をしぼった本のようですが、人生にも当てはめられることだと思います。

    私は、第二段階くらいですねー。
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    さ のさん
    2007/9/5 23:24
    コメントありがとうございます。

    人生にも当てはめられますよねぇ。
    耳の痛い話です・・・・・・
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    NGTNさん
    2007/9/8 11:48
    トラックバック、集中攻撃されてますね・・・
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    さ のさん
    2007/9/8 19:19
    されてますねぇ・・・・・・

    僕はまだいいんですが、みなさんの新着日記一覧も更新されちゃうでしょうから申し訳ない限りです。

    なんかのキーワードが引っかかってるのかな?
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