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JPX日経400

2014年から新しい株価指数「JPX日経インデックス400」の算出がスタートした。優良銘柄だけで構成されるという新指数を使った投資戦略を専門家に聞いた

◆「JPX日経400」入れ替え銘柄を今から仕込む方法

現状の日経JPX400は値がさ株の影響が強い日経平均より、上昇率では劣っているが下落局面に強い傾向にある

 株価指数といえば、まず思い浮かぶのは日経平均株価やTOPIX(東証株価指数)だ。これら既存の指数について、SBI証券の藤本誠之氏はこう説明する。

「日経平均は代表的な225銘柄の平均なので、株価が高い値がさ株の影響を受けやすい。約20%を占めるファーストリテイリングやファナック、ソフトバンクの上位3銘柄の値動きだけで大きく変動してしまいます。一方、TOPIXは東証の全銘柄が対象なので、赤字企業など投資に適さない銘柄が入ってしまう問題があります」

◆優良銘柄400で構成外国人投資家や年金も注目

 これらの欠点を補う指数として開発されたのが、「JPX日経インデックス400」だ。DZHフィナンシャルリサーチの楠千弘氏は、新指数についてこう説明する。

「赤字企業や問題のある企業を排除したうえで、過去3年間の営業利益の合計と、どのぐらい効率的に利益を上げられたかを示すROE(自己資本利益率)、時価総額の3つの指標で成績の良い400銘柄を選出しています」

 要するに投資魅力の高い優良銘柄だけで構成された指数なのだ。

「売買代金の過半数を占める外国人投資家が好む条件をクリアしており、彼らが投資の参考にする可能性は高い。現状は値がさ株上昇の影響を強く受けた日経平均より上昇率では劣っているものの、下落局面に強く底堅い傾向にある」

⇒【中編】「JPX日経400入れ替え銘柄を今から仕込む」に続く
http://nikkan-spa.jp/583640

~今さら聞けない株価指数の基礎知識~

●日経平均株価(日経225)
東証1部上場の代表的な225銘柄

<長所>一般的な認知度も高く、連動する先物や投資信託が多い。株式市場全体を把握しやすい
<短所>ファーストリテイリングなど、一部の値がさ株の変動に大きく振り回される傾向がある

●TOPIX(東証株価指数)
東証1部上場の全銘柄

<長所>対象企業の選定作業がないので公平で、日経平均に比べて市場の動向を反映しやすい
<短所>業績の悪い企業や流動性に乏しい銘柄も含む。株式発行数の大きい企業に左右されやす

●JPX日経インデックス400
東証1部386社、2部1社、マザーズ2社、ジャスダック11社

<長所>選出は効率的に利益を上げている優良企業に限定されており、安定した銘柄が多い
<短所>過去3年の利益が基準なので将来性までは考慮ができない。他の指数に比べまだ知名度が低い

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