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自らの「経歴」も考えよ

日銀総裁椅子を巡っては、政府提案の二名の候補が、参院で民主党などの反対多数で同意に至らなかった。表向きの理由はともかく、財金分離を目指す民主党としては、いずれも財務・旧大蔵次官経験者だという事にあると言われている。

つまり、現在の本人の有り様、思想、ポリシーではなく、過去の職責だけでその人が就くべきポストを否定した事になる。こんな事が、本当にまかり通っていいのだろうか。しかも、ふさわしくない行動の確たる証拠を示した訳でもなさそうだ。定性的に考え、過去にこの職責にあった者はふさわしくないという、単なる思い込みで判断しているようにも見受けられる。

もちろん過去も重要ではあるが、それ以上に重要な事は、今現在どのように考えているかという事と、将来どのようにしていきたいと考えているかではないだろうか。この辺りの判断に欠けているように感じる。

一方、民主党を見てみると、小沢党首、鳩山幹事長など、以前は自民党に所属していた議員も多い。彼らは一体、この自らの「経歴」をどのように思っているのだろうか。

他人の判断に過去の「経歴」を引きずり出すなら、自らの判断にも「経歴」が関係するはずではないだろうか。そうでなければ、非常に不公平で自分に都合の良い判断と言われても仕方がないのではないだろうか。例えば、旧自民党議員が現自民党を否定する事は、そのまま自己否定に繋がったりするとは考えないのだろうか。あるいは、旧自民党議員は、民主党の幹部にはなれないなどの内規があってしかるべきだ。

それほどまでに「経歴」が重要であるならば、民主党は自らの「経歴」も踏まえてロジックを統一するべきではないだろうか。自ら引き起こした混乱を他人のせいにして、楽しんでいるだけではいけない。
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