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DJ-[訂正]【Fedウォッチ】QE3への支持、6月の雇用統計受け拡大か

 

DJ-[訂正]【Fedウォッチ】QE3への支持、6月の雇用統計受け拡大か
【ニューヨーク】(ダウ・ジョーンズ)米労働省が6日発表した悲惨な6月雇用統計の痛みがまだ続くなか、米連邦準備制度理事会(FRB)関係者は9日に行った講演で、FRBが経済成長を支援するための新たな行動に一段と近づいたことを示唆した。

FRBが短期債を売却して長期債を購入する、いわゆるオペレーションツイスト(ツイストオペ)を年末まで延長してからわずか数週間だが、FRBは経済情勢の悪化に対処するため、さらなる対応を余儀なくされるとの見方がここ数日間で高まっている。次の政策行動としてエコノミストの多くが予想しているのは、債券購入を拡大して2兆9000億ドル規模のバランスシートを再び拡大する、というものだ。6月の雇用統計では、非農業部門就労者数の伸びがわずかにとどまり失業率が横ばいだったが、これが金融政策見通しの変更を促すきっかけとなった。

サンフランシスコ地区連銀のウィリアムズ総裁は9日、米アイダホ州で講演し、「われわれは適切に対応しているが、経済指標が予想を下回り続け、FRBの使命に関して進展が見込めないと考えられる場合には、追加緩和が必要になるとみている」と語った。

FRBはインフレと雇用の2つの使命がいずれも「未達」だと、ウィリアムズ総裁は指摘した。「これらの目標に向けた進展は、来年にかけて極めて限定的となる公算が大きい」とも述べた。したがって、「米国経済が雇用と物価安定の目標に向かい続けるため、われわれが十分な金融緩和を行うことが極めて重要になる」と語った。FRBが景気対策を強化する必要がある場合、「最も効率的な手段は、エージェンシーの住宅ローン担保証券(MBS)を含めた長期証券をさらに購入することだ」と説明した。

ウィリアムズ総裁は今年の連邦公開市場委員会(FOMC)で投票権を持つ。同総裁が検討している措置は、金融市場では量的緩和第3弾(QE3)として知られている。年初に始まった雇用の伸びと失業率の低下に失速の兆候が見られるなか、FRBがQE3の実施を余儀なくされるとの期待は高まっている。ウィリアムズ総裁は、低インフレや8.2%という現在の失業率レベルは来年のある時期まで続くとの見通しを示した。

ウィリアムズ総裁は春に行った講演で、追加刺激策が必要になるという考え方を取り下げていたため、今回の転換は注目に値する。それでも、見通しに関する同総裁の懸念には一貫性がある。シカゴ地区連銀のエバンズ総裁は9日にバンコクで講演し、ウィリアムズ総裁と懸念を共有した。

米国は「力強い経済成長に向けた明確かつ着実な進展」が遂げられないため、「FRBのバランスシートを活用した追加緩和を支持する」とエバンズ総裁は語った。

今年のFOMCでは投票権のないエバンズ総裁は、FOMCの6月末の政策判断に支持を表明した。とは言え、「追加のMBS買い入れなど、さらに強硬な措置でも支持していただろう」とした。「われわれは何らかの方法での追加刺激を必要としている」と語った。

ボストン地区連銀のローゼングレン総裁も同じくバンコクで講演し、FRBの次の政策行動は経済指標次第だとの見方を示した。ウィリアムズ総裁やエバンズ総裁と同様にローゼングレン総裁も、米政府支出の問題や未解決の欧州金融危機が見通しに突き付けるリスクについて懸念を表明した。

「金融面で欧州から深刻な打撃が押し寄せた場合、米国では金融銘柄をはじめとする株式市場全般に大きな影響が及ぶ可能性が極めて高い」ことは、統計から明らかだと、ローゼングレン総裁は指摘した。「こうした株価の下落は、欧米の家計や企業に影響する可能性があり、欧州問題は米国で事業展開する欧州系金融機関の大幅な規模縮小につながりかねない」とも語った。

リッチモンド地区連銀のラッカー総裁はこうした潮流に逆らい、ブルームバーグ・ラジオに出演して反論を繰り広げた。現在の米失業率は自然失業率に近い可能性が高いため、FRBは2013年終盤には利上げについて検討し始める必要があるかもしれないと主張した。

FOMCは現在、政策金利を14年暮れまで極めて低い水準にとどめる方針を示しており、今後の会合でこれをさらに先延ばしする兆しもいくつか浮上している。ラッカー総裁は、ツイストオペの延長を決めた直近の政策判断に反対票を投じた。

[訂正:2段落目:FRBが短期債を売却して長期債を購入する、の部分を訂正いたしました]
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