あおぞら郵船さんのブログ

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2/26 第一三共、国内ジェネリック市場に参入

【取引銘柄】
(買)第一三共 250株 1,800円
 
【ポートフォリオ】
・第一三共 300株 1,889円→1,798円 -28,400円
・第一三共 300株 1,823円→1,798円 -8,600円
・第一三共 250株 1,800円→1,798円 -1,600円
 
(含み益-38,600円 実現益+3,800円 余力80万円)
 
今週はトヨタ公聴会とフィギュアスケートで持ちきりでしたね。
トヨタの豊田社長が議会の公聴会後に米国の従業員との対話集会に参加した際、
現地ディーラー代表から「我々は100%あなたを支持する」と激励され、感極まった表情で涙をぬぐう場面がありました。
私はこれを見て、あぁ、これでバッシングは沈静化へ向かうだろうな、と感じました。
やはり、“人間は感情的な生き物”で、世論などはその典型です。
 
今日のフィギュアスケート、浅田真央選手が勝負の演技でジャンプのミスをしてしまい、惜しくも銀メダルに終わってしまいましたが、
その直後のインタビューで、声を詰まらせて号泣する場面がありました。
よっぽど悔しかったんでしょうね。まだまだ、これから先も4年、8年間、活躍を見せてくれることでしょう。 
奇しくも“2つの涙”が印象的な一週間でした。
 
さて、今日付けで第一三共が新会社「第一三共エスファ」を設立し、国内のジェネリック市場に参入すると発表されました。
他社の特許切れ製品および、自社の特許切れ製品も扱い、5年後に売上500億円規模を目指すということです。
・共同通信の記事
http://www.47news.jp/CN/201002/CN2010022601000384.html

 
政府の医療費抑制方針により国内ジェネリック市場はこれから本格的に成長期に入りますが、すでに世界一位のメガファーマのファイザー社が参入を発表しています。
個人的には、やっと重い腰を上げたのかという印象ですね。
以前から、『莫大な開発費用と期間を費やした主力製品が、特許切れ後にジェネリックに一気にシェアを奪われてしまうのを、先発薬企業が指をくわえて眺めている』のは不思議で仕方がありませんでした。
むろん、既存の自社製品へのマイナス影響や、新薬を開発する先発品メーカーとしての矜持や誇りもあるのでしょうが、いずれシェアを奪われて売上が10分の1以下になるのであれば、価格をジェネリック並みに引き下げるなどの対抗措置を取るべきではないかと。
ジェネリック医薬品の問題点の一つとして、ジェネリックは先発薬と完全に同一ではないので、『品質』を問題視される場合があります。
これに対し、新薬メーカーが“自社製品のジェネリック”を作る場合には、『品質』の問題は完全に解決されることになります。
もっとも、自社製品のジェネリックを作るよりは、先発薬の値段をジェネリック並みに引き下げる方がより話が早いですが、利益率は著しく下がる。ただし、ジェネリック医薬品という商品自体、利益率が非常に低いことが知られています。
 
なお、私はジェネリック医薬品自体は肯定的です。
新薬メーカーにとっては迷惑以外の何者でもありませんが、お金のない貧困層にとっては価格の安いジェネリックは救いであり、特に、アフリカなど発展途上国に住む人々にとっては、高価な新薬を購入することは不可能であり、貧しい人々にとってジェネリックは福音にもなり得ます。
また、少子高齢化が進み、今後、社会保障費が国の歳出の半分に達する見込みという未曾有の状況の中で、ジェネリックの普及による医療費の抑制は国レベルでも急務になっています。
  
さて、いよいよ今年が『2010年問題』元年です。
製薬大手各社の主力製品の多くが特許切れを迎え、各社は売上げ激減の危機に瀕しています。
国内では、
・アステラス製薬 ハルナール 2010年3月 日本特許切れ
・アステラス製薬 プログラフ 2010年12月 日本特許切れ
 
もしかすると、『第一三共エスファが、アステラスのプログラフやハルナール、さらにリピトールのジェネリックを製造販売する』などという状況も、夢ではないかもしれませんね。(リピトールは国内ではアステラスが2016年7月までの製造販売権を取得しています)
まぁ、実際にはジェネリックにも「開発期間と承認審査」がありますので、そう上手くはいかないでしょうけどね。
それにしても、アステラス製薬の状況は極めて厳しいとしか言いようがない。
好きな会社ですので、頑張って欲しいのですけどね。
 
◇製薬各社の2010年問題
 
○ファイザー
・リピトール:2011年11月、米国特許切れ。→ランバクシー社が半年間の独占販売期間を取得
○アステラス製薬
・プログラフ:2008年4月、米国特許切れ。2009年、欧州特許切れ。2010年12月、日本特許切れ。
・ハルナール:2009年10月、米国特許切れ。2010年3月、日本特許切れ。
○武田薬品工業
・タケプロン:2009年11月、米国特許切れ。
・アクトス:2011年1月、米国特許切れ。→アクトス合剤が09年5月に承認
○第一三共
・クラビット:2010年12月、米国特許切れ。
○エーザイ
・アリセプト:2010年11月、米国特許切れ。
・パリエット:2013年5月、米国特許切れ。
 
 
「さぁ、反撃開始だ~!」




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