TIW藤根 靖晃さんのブログ

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【J.フロント リテイリング】百貨店売上に底打ちの兆し …

百貨店売上に底打ちの兆し

<株価は下値を固めつつある>
株価は月次売上動向を睨みながら、ゆるやかな上昇軌道を描くと予想する。足元の百貨店売上の厳しさに変化はないが、1月データ(速報ベース)を見れば、昨年11月にオープンした大丸心斎橋店北館の寄与があったとはいえ、傘下の大丸直営12店舗の店頭売上高前年比が22カ月ぶりにプラスに転じるなど、ようやく底打ちの兆しが見え始めてきたからである。もちろん、売上は低水準に止まっており、底打ちしたとしても急速な回復は考えにくい。しかしながら、継続的な経費削減効果の出現に加え、売上減という最大の減益要因に歯止めが掛かるのは大きなプラス材料と言えよう。

<10/2期3Qは概ね計画通り>
10/2期3Q累計(3-11月)は、売上高7,100億円(前年同期比14%減)、営業利益89億円(同57%減)となった。計画比では売上高で若干の未達、営業利益でオンラインだった模様。主力の百貨店事業は苦戦が続いたものの、人件費や販促費を中心とする経費削減で吸収した。10/2期は概ね会社計画近辺での着地を予想する。なお同社は3Q累計決算に合わせ、通期売上計画を150億円減額したが、12〜1月の状況からすれば、やや保守的にすぎる印象を受ける。

<11/2期は京都店の改装などで費用増が見込まれる>
11/2期は大丸心斎橋店北館の収益寄与が期待できるものの、全体として急回復は難しそうである。利益面では京都店の改装などによる費用増をコスト削減で吸収するかたちとなろう。リスク要因は、顧客の百貨店離れが長期化すること。(西村 尚純)

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